日刊早坂ノボル新聞

日々のよしなしごとを記しています。

「南部せんべい」の完成型

「母の日」週間なので、郷里の老母に花とお菓子を送りました。
折り返し、その母から送られてきたのは、果物と南部せんべいでした。

南部せんべいは、さすがに食い飽きてるなあ」
岩手出身なので、子どもの頃からこのせんべいを食べています。
しかも、実家は田舎の萬屋でしたので、南部せんべいの割れたのや、耳のかけらがおやつでした。
そういう屑物が沢山入った茶箱が居間に置かれており、そこから取って食べたのです。
小学生の頃には、せんべいに醤油をつけて、ストーブの上で焼いて食べたものです。
「やはり、南部せんべい米粉で作ったごませんべいでないとね」
小麦のピーナツは洋菓子寄りの味がします。

中高年のトシになったら、いずれにせよ高カロリーなので、多食は避けたいところです。
このため、もう何年も食べていませんでした。
「今さら、なんで南部せんべいなんだろ」
パッケージを見ると、「やわらか仕立て まめ」と書いてあります。
見た目は落花生の砕きですが、丸ごとのものも入っているようです。

なんとなく口にしてみました。
「美味い」「軽い」
固焼きの南部せんべいは、いかにも「腹にこたえる」という感じですが、これならあっさり・さっぱりです。
触感的には、せんべい汁用の南部せんべいに似ています。
「これなら、クッキーの延長線で小学生でもいける」
進化しているわけですね。

パッケージには「小松製菓」と書いてあります。
小松製菓ってどこの会社だったかと、ネット検索すると、なるほど「巌手屋」と同じ根源を持つ会社のようです。おそらく、製造が小松製菓で、販売が巌手屋なのでしょう。
(私は岩手出身なのに、知りませんでした。)

関東は「おかき」文化圏なので、煎餅のなんたるかを知らない人がほとんどです。
駅前に小さな売店を開き、客の目の前で南部せんべいを焼いて食べさせたら、こちらの人たちの考えも変わるだろうと思います。
せんべいに対するこだわりが感じられるので、私のような偏屈なオヤジの心はわしづかみにされてしまいます。

会社所在地は二戸市石切。宮野(九戸)城の近くです。
なるほど、縁があるわけですね。
いずれ訪問し、作っているところを見学させてもらおうと思います。

小松製菓・巌手屋
http://www.iwateya.co.jp/company/annai.html