日刊早坂ノボル新聞

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◎「南部せんべい」の新しいアイデア

南部せんべい」の新しいアイデア

 トシを取ったら、舌が保守化し、生まれ育った田舎のものを好むようになった。

 小学生の頃は、お茶箱に入った南部せんべい(ゴマ)がおやつだったのだが、当時は嫌だった。

 実家は小売商店だったが、家の者のおやつは大体が残り物だ。

 これはせんべいを作る途中で生じる割れ・欠け品をお茶箱一杯にいれた「訳あり商品」で、ビニール袋に入れて安価に売ると、「農作業の一服用」にとよく売れた。

 店の裏に沢山あり、常時口にしていたから飽きていたというわけだが、今は南部せんべいのゴマが一番美味しいと思う。

 

 で、その南部せんべいを見ていて考えた。

 「これは素材が米で、しかも質のよいものを使っている。たぶん、二枚も食べると朝食分くらいのエネルギーになる」

 もしかしてダイエット食品になるんじゃね?

 ゴマではなく大豆なら完全食品だから、栄養素が揃う。

 だが、せんべいに大豆をどう組み入れるのか。

 

 ひとつのアイデアは納豆だ。

 米粉を型に入れる時に、乾草納豆をパラパラと振りかける。

 要は「納豆せんべい」ということ。

 これに醤油を塗って軽くあぶり、海苔を巻けば、二枚で一食分のダイエット食が出来上がる。

 ま、一枚にして、もう一枚はシラスを載せた「シラス煎餅」ってのはどうだ。

 

 焼き立ての南部せんべいは、作り置きのとは違い香ばしい。

 硬過ぎぬから食べやすい。

 首都圏の駅前のひと坪店で売りたいが、やはり半年持たずに潰れそうだ。

 常時、南部せんべいを口にする食文化がこちらには無い。

 

 ミートソース系の具を使い、せんべい汁用の南部せんべいで挟む「タコスせんべい」もアリだと思ったが、これは何のことはなく「タコスを食べる」ことで話がつく(笑)。

 パテを挟む「ハンバーグせんべい」も同じ。ハンバーガーを食え。