火曜の昼頃、仮眠中に観た夢です。
昼寝をしている。
どこか2階の部屋で、窓が開いている。
カーテンがそよぎ、涼しい風が入って来る。
気持ちの良い日だ。
遠くから、バイオリンの音が聞こえて来る。
うっすらと眼を開く。
オレが居たのは、高校生くらいの時に暮らしていたオレの部屋だ。
その後倉庫になり、長い間経つので、ほとんど朽ち果てているのではないか。
バイオリンの音が高まり、曲調が激しくなった。
他の楽器も加わり、結構な演奏になって来た。
窓から音のする方を見ると、空き地を隔てた隣の家だった。
50辰牢恭个あるのに、音の調べは鮮明にこっちまで届いて来る。
「そう言えば、あそこには幼馴染みが住んでいたっけな」
その家の2階に人が見える。
礼服を着た男女が数人で楽器を演奏していた。
ああ。俺の幼馴染みもいた。
まだ20歳くらいだな。
なんでオレの夢に出て来るのだろ。
その隣で男が楽器を弾いている。
目を凝らして、その若い男の顔を見ると、オレの息子だった。
息子がバイオリンを弾いていたのだ。
「ありゃりゃ。うちの息子にはピアノを習わせたが、バイオリンも弾けたのか」
知らない間に母親に習っていたんだな。
「じゃあ、女房もあそこできっと演奏しているんだろうな」
なんとなく安心した。
息子は父親、すなわちオレから、いつも「ヘナヘナ男」と呼ばれている。
根性が足りず、コツコツ努力することが苦手という、まあ、今どきの若い男だ。
それでも、一人前に出来ることがあったらしい。
親が気づかぬうちに、大人になっているわけだ。
「もうそろそろ休んでも良いのかな」
そんなことを考えながら、遠くの家を眺める。
ここで覚醒。
ごく普通の夢で、記憶や心情を整理する内容のようです。