◎夢の話 第411夜 お葬式
金曜の朝4時頃に観ていた夢です
目を開くと、どこか体育館のようなところにいる。
いくつか櫓のようなものが組んであり、通路と繋がっている。
迷路というより、運動施設の一種みたいに、通路を通り、階段を上ったり下りたりして、館内を一周する仕組みだ。
この中には150人くらいの人がいるが、皆黒い服を着ていた。
「礼服だな。きっと葬式だ」
もしかして、宗教上の理由で、こういうしきたりになっているのだろうか。
「でも、死んだのは・・・」
たぶん、オレの祖父だよな。ごく普通の曹洞宗だ。
櫓の1つに上がった時に、館内を見回したが、やはり中央の櫓の上に棺が置かれていた。
「最後はあそこに行くんだろうな」
櫓は全部で5つあるから、これらを全部回ったら、小一時間は掛かりそう。
ここで、自分が「今は夢の中に居る」ことに気づく。
オレの特技は、夢を逐一記憶したまま目覚めることと、夢の中できちんと「我に返る」ことが出来ることだ。
たぶん、夢を観ている時に脳を働かせているから、すなわちあまり深く眠っていないから、目覚めた後でも夢の記憶が残っている。そう考えるのが自然だろ。
2人の祖父はもう30年前、40年前に死んだよな。
今頃、なんで葬式なの?
そう思いつつ、迷路のような会場を行ったり来たり、上ったり下りたりする。
そうして、ようやく中央の棺の前に着いた。
棺の周りには、親戚の顔が集まっている。
50歳で死んだ従姉や、45歳の時に腎不全で急死した従妹の顔も見える。
「あ。皆、この祖父の孫だな」
従姉の方がオレに気づき、近寄って来る。
「あら。※ちゃん」
確かこの従姉は7つくらい年長だったが、オレはこの従姉が死んだ齢を追い越しちゃったな。
「今日は良いお葬式だね」
確かに、やり方は変わってるけど、歩いているうちに、個人のことをあれこれ思い出す工夫がしてある。
「本当です。いつの間にか悲しい気分が消えて、故人を明るくあの世に送り出す気持ちになってますね」
「こういうお葬式は良いね。気分がいいもの」
ここで従姉がオレのことを見上げる。
「次は※ちゃんだね。その時もこういう風にやると良いよ」
ここで覚醒。
棺桶の中に入っていたのは自分だった、てな展開なら、最高の吉夢ですが、惜しかったです。それでも、「葬式」や「死」は、夢のアイテムとしては良い素材です。次の夢では、なるべくきちんと死ぬように心掛けます(笑)。