日刊早坂ノボル新聞

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◎息子と映画 (『レディ・プレイヤー・ワン』)

◎息子と映画 (『レディ・プレイヤー・ワン』)
 20日は息子と映画館に行きました。息子は想定外の受験不合格から、部屋にこもり切りで、何もしません。
 ま、ショックだったのだろうと思います。
 「しっかりしろ」「ちゃんとしろ」と叱るのが一番駄目らしいので、これまでは放置して来ました。
 しかし、そろそろ4月も終わりなので、前に進む必要があります。
 まずは部屋の外に出すことからなのですが、幸い当家では家族全員が映画が好きです。
 そこで、『レディ・プレイヤー1』を誘ったら、「行く」という返事でしたので、急遽、初日に出かけたわけです。
 息子はゲームメイカーに興味があるようなので、CGやデジタル技術に触れれば、元気が出るだろう。
 そう思ったわけです。

 映画自体は筋らしい筋もなく、青少年向きのありきたりな話で、最初の15分は「CGが凄くとも、ちょっとこれではね」と思わせる展開でした。
 これって、スピルバーグが撮るやつなの?
 ま、懐メロや素材が80年代90年代のものばかりなので、途中からはソコソコ観られました。
 日本テイストも満載で、忍者、侍、メカゴジラガンダムまで出て来ます。
 ま、最もつくりが良かったのは、『シャイニング』のパロディの箇所で、これには息子も頷いていました。
 キューブリック作品に衝撃を覚えた人は、本当に多いです。

 この映画は「元は小説だったのだろうけど、これがベストセラーなの?」てな話ですが、遊園地のアトラクションと思えば良さそう。
 本を買い、映画館に足繁く足を運ぶのは、青少年かせいぜい30台。そうなると、そういう層向けに映画を作るのが、むしろ正攻法なのでしょう。
 オヤジでもお金を損したような感じはありません。

 もちろん、当方は昼の間にビデオで観たB級低予算映画の『ダブル・ミッション 報復の銃弾』の方が映画の質としてはましだと思います。映画館を出る時にスッとして出るか、「あれはどういうことか」と考えながら出るのとどっちが良いかと訊かれれば、「どちらでも良いが、何度も思い返し、考えるほうがより望ましい」と答えますね。
 3D映画ですが、眼がチカチカするのが苦手な人は2Dの方が無難です。当方なら、3Dはたぶん吐きたくなるので、2Dで観ました。
 案外、中高年も観に来ていました。たぶん、80、90年代テイストのところにノスタルジアを求めるのかもしれません。
 当方は「サイモン・ペッグが出ている」という理由から、独りでも観に行ったと思います。
 しかし、ま、こういう感じのを作るようでは、「スピルバーグも齢を取ったのか」とも感じます。

 収穫は「息子を大人にするまでは、死ぬわけには行かない」と思ったことです。最近、また体調が悪くて、気力が落ちていました。何も出来ず、ただ寝ている日々が続くのが、一番堪えます。
 それでも、しぶとく粘るのが当方の身上ですねえ。
 先に逝った母や友のためにも、もう少し踏ん張ろうかな。