◎鰤の白子の「お好み焼き」と「茶碗蒸し風」
鰤の白子は、基本的に廃棄食材だ。使い道に困る。
鱈の白子は生や湯通しして食べる。
鮭や河豚は天ぷらにすると美味しい。
だが、鰤の白子は天ぷらにしても煮物にしてもあまり美味しくない。
捨てるには勿体ないし、栄養価が高いから利用法を考えたいが、それには「白子」のイメージを捨てる必要がある。
そこで、「もんじゃ焼き」や「お好み焼き」をイメージしてみた。
問題は臭み抜きだが、生姜の搾り汁を加えることと、カイワレを刻んだものを加えることにした。
素材
・鰤の白子(300グラム)
・刻みネギ
・味噌 ・白出汁 ・胡椒 ・小麦粉
レシピ
白子を叩いて、途中で生姜汁とネギやカイワレを混ぜ込む。味噌を入れ、さらに叩く。「なめろう」の要領だ。
とろとろの状態になるので、少し固めるために、繋ぎ(小麦粉)を少量入れた。
あとは焼くだけ。お好み焼きっぽくするには、卵やキャベツもアリだとは思うが、白子の味が消えてしまうかもしれぬ。
とりあえず、見た目はこんな風になった。
また、お好み焼きをしくじった時の代替案で、「茶碗蒸し風」を考えてみた。とりあえず感触を得るために、今回は蒸すのではなく、レンジ温めにしておいた。
今回のコンセプトが「お好み焼き」なので、次は「茶碗蒸し」から入ってみようと思う。その場合、組み立てが違う。
まだ食べていないので(笑)、味については何とも言えない。
テーブルに置き、家族が食べるかどうかを見てから、意見を聞いた上で確かめる。
利点のひとつは「食材の費用」だ。
店頭では誰も買わぬので、600グラムくらいの白子を200円で売っている。
となると、今回は半分しか使用していないから、画像の食品全部で130円くらいの費用になる。
費用の足枷はクリアしたから、あとは「味」だ。
白子を上手く加工してソースにすれば、「鰤のソテー」のソースに使えるような気がする。柑橘系か胡椒系を加える必要はありそうだが、そちらは宿題だ。
鮮度が良ければ問題ないが、白子はどうしても臭みが残る。
大衆料理として成り立たせるには工夫がいる。