日刊早坂ノボル新聞

日々のよしなしごとを記しています。

◎春はお別れの季節

春はお別れの季節

 土曜は休日なのでこの日のロビーは真っ暗だった。

 例年、三月には体調を崩して入院病棟に移る人が多数出る。

 病棟の周囲の患者は十数人が入れ替わった。ま、左隣のオヤジと右隣の女子は奥の方に移っただけだ。

 だが、他の患者は、入院病棟か、あるいは転院か。

 透析の受け入れのある病院は少ないので、後者はほとんどいない。大体は具合が悪くなったのだろう。

 

 今度の新しい患者たちは概ね七十台で、いずれも見るからにしんどそう。

 朝夕の挨拶をする余裕もなく、自分のことで精一杯のようだ。

 なんだか、隣の女子が懐かしい。少なくとも雑談はしていた。

 帰路に神社に寄ったが、うっすらと黒い影が見える。

 だが、これは「黒いひと」ではないようだ。

 ここからは想像だが、アモンやイリスが私を放置するのは、寄り憑きが多いので、見張っていれば幽霊を捕まえられるからではないかと思う。

 幽霊は自我を強化するために、他の幽霊を捕まえて自分の中に取り込む。

 要するに、私は釣りの疑似餌と同じで、役に立つからそのままにしているろいうこと。

 ま、妄想だ。

 

 前回、鮮明な姿を捉えたのに、他の人には「ただそこにいた人が写っただけ」に見えると思う。

 鮮明過ぎると逆に不都合だ。

 そこで、きちんと前後の景色も撮ることにした。

 休日の昼で境内には数人程度なので、平日には人など来ない。

 もう一度二十七日の画像を振り返ると、女性は私の背後にぴったりとくっつくように寄り添っている。

 私の体に掴まっているのかと思ったが、半袖の下に腕はない。

 また、私の肘で多くが隠れているが顔の輪郭がまったく見えず、まだ実体化していないのではないかと思う。カオナシ

 この女性の背後には、霊によって、沢山の亡者たちが連なっていると思う。

 

追記)よく見ると27日の画像では、女性の首に手を回している者がいる。

私の背後に後ろ向きに立って女性に手を伸ばしているようだ。こっちは子どもだと思う。