日刊早坂ノボル新聞

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◎マイナ+健康保険証は絶対に必要

マイナ+健康保険証は絶対に必要
 マイナカードの取得が任意で、健康保険証の所得は必須。この二つを結びつけることで、「マイナ保険証」は必須の要件になる。
 このことで反対する者が多いのだが、これらは医療現場を知らぬ者が、ただ「面倒臭い」と言うのと変わらぬ理由でごねているだけだ。
 病院に行く頻度が高い者の多くが気付いている筈だが、今は「観光ビザ」で訪日しているらしい中国人の団体が大挙して日本の医療を受けている。日本の医療が優秀だという理由ではなく、安価に高度医療が受けられるからだ。
 実際、コロナ前の中国には「日本医療ツアー」というものがあった。

 だが、外国人なら医療費に対する日本の健康保険が利かぬから、日本国民なら3割負担で済むのに十割負担になってしまう。
 金銭的メリットが無いのに何故?と思うところだが、日本には世界に類を見ぬ「高額医療費補助制度」がある。月に十五万くらいを超える医療費の負担があれば、その大部分を国が補填してくれる。
 抗がん剤には一回で二千万かかるものがあるが、保険適用の対象になっているものについては、自己負担は数万円で済む。
 もちろん、外国在住の者であれば、日本の健康保険には加入していないから、適用されない。
 だが、日本には、中国人在留者が数多く住んでおり、健康保険にも入っている。

 ここからは推定だ。
 医療水準自体は、中国の高度医療と日本のそれとで、大きな違いがあるわけではない。ただ、高度医療を受けるには、どの国でも多額の費用が掛かる。
 これがあまり負担にならぬのは、「日本に住み、日本の健康保険に入っている者」ということだ。
 資格を持つ者は、医療機関で保険証を提示して有資格者であることを示すが、健康保険証には、本人確認のための顔写真などが無く、文字だけだ。初診の時だけ、免許証などの確認書類を求められることがあるが、住民票や戸籍抄本などの文字テキストだけの書類でも大丈夫となっている。
 それなら、誰でも「誰かから保険証を借りて使うことが出来る」と気付く。とりわけ、外国人の場合、性別はともかく、年格好の詳細な違いなどは分からない。
 要するに、その人が実際に本人であるかどうか、外見などで判断する材料がないのが現状だ。
 コロナ後にどうなっているのかは調べていないが、病院により「中国人が多く受療している」ケースがある。
 その時に奇異に思うのは、「在留資格を持ち、日本に住んでいるのに日本語を全く話せぬのはおかしい」ということだ。
 日本語を解する付き添いがいて、その人が医師との間に立つわけだが、「家族のふり」をしているように見える。
 「受療ツアー」を見て感じる違和感と、実際に存在する中国人患者の違和感とを結ぶのは、「保険証の貸し借り」で、おそらくはビジネスでやっているのではないか、という疑問だ。

 もしこういうのを看過すれば、医療費はあっという間に何百億と膨れ上がる。
 これを回避するには、個人情報をなるべく一元化して捕捉する必要がある。少なくとも本人の住民票と顔写真と健康保険証の合体が必要になる。さらに納税状況が分かれば完璧だが、そこまでは必要なし。 

 この意味では、コロナ保険証への移行は必至で、早くやらないと、「外国人旅行者に医療費を配ってやる」奇特な国になってしまう。
 国がマイナ保険証を急ぐのは、既にこの流れで医療費が膨れ上がっていることを知っているからで、これを説明すると、国民は皆納得し、賛同すると思う。
 だが、あえてこれをしないのは、「不正のやり方を教える」効果が生まれるからだ。
 「健康保険証を使えば、金儲けができる」と知れば、中国人の留学生が国に帰る時期が近づいた頃に、揃って「保険証のまた貸し」ビジネスを始めてしまう。

 法制度化にも時間がかかるが、チェック体制が出来るまで数年かかる。その間はやりたい放題になってしまう。

 以下は例え話。
 盲腸の手術をして一週間入院すると、医療費総額は百万円かかる。保険適用を受けると3割負担となるのだが、さらに高額医療費補助を受けると、実質的に十万円掛からずに受療できる。それなら、保険証を貸してくれた者に謝礼を十万払っても、「かなり安価に済む」ことになる。
 以上はあくまで例えなので念のため。実際には、数百万数千万に達するような高度医療が必要なケースだろうと思う

 患者として医療を眺めていると、今の「マイナカード+健康保険証」の動きに反対する者は、「現状が何も分かっていない」ように見える。
 保険証の不正使用を排除するだけで、国民医療費の何がしかを削減出来る。
 さらに加えて言えば、マイナカードと保険証を一体化することに加え、医療情報を一元化(プール)できるようにすれば、同じ検査を繰返し行う必要が少なくなる。
 私は内部障害者で、複数の専門病院で診て貰うことがあるが、「一週間のうちに、胸部CTスキャンを三度受ける」ことがある。セカンドまでは意味があるが、三度目は不要だと思う。
 要するに、「医療費の削減」に向けては、マイナカードと健康保険証の一体化は必須要件だということだ。

 まずは医療の現場に行き、ものを言うべきだ。
 半入院患者で、医療従事者の全員の顔を見知っているのに、嫌と言うほど保険証のチェックが繰り返される。
 これは単純に「保険証の不正使用を防止するため」のものだが、それなら不正に使用し難い保険証に差し替えた方が早い。
 医療費の削減を目に見える形で行えば、堂々と「医療費を下げろ」「保険料を下げろ」と言えるようになる。

 もう一度書くが、反対論者には、まずは「医療の現場に行き、自分で確認して見ろ」と言いたい。
 もっと言えば、「面倒ごとが嫌だ」と駄々をこねる子ども並みのスタンスだぞ、と。

 あるいは、とにかく何でも反対するパヨの仲間なのか?
 コロナの三年間は「受療ツアー」がなりを潜めていたが、そろそろ戻って来るだろうと思う。こういう外国人は、日本の国富を盗みに来ているということ。

 ここで「ああなるほど」と思うのは、「これを悪用している外国人(の一味)なら、必ず反対するだろう」ということ。それなら、メディアなどの論者の素性を確かめる必要がありそうだ。

 もちろんだが、外国籍の在留者全体を貶める意図ではないので念の為。私の配偶者は外国籍だ。きちんと納税し、国民の義務を果たしているので、「外国人」と丸抱えにして悪者にされてはたまらない。(最近、やたら「外国人」「外国人」と総てを一緒くたにしてデマを飛ばす者が多い。「生活保護受給者」も狙い撃ちにする扇動家がいるが、法令も知らなければ、意味も分かっていないことが多い。) 


 ちなみに、この手の「日本語が話せぬ患者」を見掛けた場合は、私は率先して話し掛けることにしている。不審点があれば通告する。