◎ババ・ヴァンガの予言(2024)考察
ブルガリア語で「ババ」は「お婆ちゃん」とのこと。「ヴァンガ婆ちゃん」は有名な予言者で的中率が85%と言われている。
そのヴァンガ婆ちゃんの2024年に関する主だった予言は次の通り。
ただし象徴的な言い回しを使っていることが多いので、具体的な出来事への当て嵌めは、聞いた者による解釈が入っている。
例)2001.9.11同時テロ →「双子に大きな鳥が衝突する」
◆ババ・ヴァンガの2024年の予知
「ロシア」
「すべてのものが氷が溶けるように消え去るが、ウラジミールの栄光、ロシアの栄光は残る唯一のものである。ロシアは生き残るだけではなく、世界を支配する。 (1979年)」
ウクライナ戦争で、ロシアが核ミサイルを使用し、これが世界大戦に発展し、ロシアが勝利する、と解釈されている。
ただ、時期的なことは分からぬが、「ウラジミールを国内の者が暗殺しようとする」とも。
原文を探したが、ババヴァンガは盲目で、口述した者を誰かが書き留めたものしかないそうだ。聞いた者の解釈も混じっているらしい。
当方的には「早く暗殺して、街路に吊るせ」と思う。それが宿命だ。
「ドラゴン」
「ドラゴンが支配するだろう」
ドラゴンについては、「中国」や「人工知能」などの解釈がある。「中国が経済大国化する」と解釈する者もいる。
「トランプ」
「ドナルド・トランプは権力の座に戻ってくるかもしれないが、謎の病気に悩まされることになるだろう」(原文表現不明)
「気候変動」
壊滅的な気象条件や自然災害が発生する。
「がんの治療法」
2024年にはがんの治療法が発見される。
「サイバー攻撃」
インフラに対するサイバー攻撃の増加。
(既に中国が行っている。)
「欧州経済危機」
欧州は世界経済に影響を与える経済危機に直面する。
(それ以前にウクライナ戦争の影響で全域が焼け野原。)
「量子コンピューター」
量子コンピュ-ターが開発され、情報技術が飛躍的に進歩する。
◆ちなみに2023年予言の総括
ちなみに、2023年に関する予言内容は以下の通り。
「気候変動」
地球の軌道が変化し地上に破滅的な影響を引き起こす
太陽表面で核爆弾の何百万倍も強力な太陽嵐が発生し悲惨な結果をもたらす
「生物兵器」
ある大国が人類を対象に生物兵器の実験を行い、何千人もの人々が命を落とす。(たぶん、中国)
「原発危機」
原子力発電所が爆発する。
(ロシアによるウクライナ原発攻撃。破壊されなかった。)
「人間の人工飼育」
自然分娩が禁じられ人間は実験室で育てられるようになる。
(非実現。隠密裏に実験されている可能性はある。)
予言は目の前に見えることを眺め、「ボールの軌道のように行く末を予測して、着地点について言及するもの」。
「その方向」「そういう要素」を語っていると思えばよい。
基本は的に向けて投げたボールのようになかなか当たらない。
◆感想と意見
ブルガリア政府がババ・ヴァンガの予言を公開したのが2015年頃で、プーチンはこの予言を見て「イケる」と思い、ウクライナに侵攻したと思う。
「ロシアのウラジミールって俺のことだな。なら行ける」
ノストラダムスの終末予言の時(1999年)に、先々を悲観して自死した人たちがいるが、そういう者と変わりない。だが、その影響で何万人も死んでいるから、「予言」も罪が深い。
以下は例え話。
大谷選手が場外ホームランを打つとする。
観客には、飛んでいくボールの軌道は分かるがどこ落ちるかが見えない。
「道に停めてある車に当たる」
「歩いている人の傍をかすめる」
「ボートの人が海からボールを拾う」
こういうことは想像で言える。
「予言」とは球場の外の「どれかに当たるだろう」と想像するもの。
人間活動は似ている面があるので、そのうちのどれかが実際に起きる場合がある。
だが、そもそも軌道の予測であって、沢山ある結果のひとつだ。逆算して「その予測そのものが正確だった」とは言えない。
あくまで「たまたま結果的に起きた」ということ。
ただし、道を歩いていて、「球が飛んで来るかもしれん」と思う(予想する)ことは、役に立つ場合がある。実際に飛んで来ることも皆無ではなく、予見予期することでそれを避けられたりする。
「人気のない場所でガラス窓に人影が映る」ことを信用しない人が多いのに、「予言」がただ当たった・外れたと騒ぐ人は相当数いる。考えることが逆さまだ。