日刊早坂ノボル新聞

日々のよしなしごとを記しています。

◎ 頭で理解するのは難しい (215)

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今回の入院については、私はかなりの危機感を持っていました。
その理由は次の通りです。

毎年11月から1月にかけて、深夜、私の家の玄関の扉を叩く音が聞こえます。
それと共に、「眠る度に悪夢を観る」状況になってしまいます。

入院を十日後に控えた夜のことです。
夜中に、ヒーターの灯油が切れたので、補充しに行きました。
灯油缶は、玄関の三和土に置いてあります。

ギコギコと灯油を入れていると、玄関の扉の方から声が聞こえました。
「※※ちゃん」
さすがに驚きました。
入院のことで頭が一杯で、ノックのことは忘れていたのです。

「※※ちゃん」(秘匿します)は、私が子どもの頃の愛称で、親族の一部しか知りません。
いきなりその呼び方で呼ばれたので、私は驚き、上がり場のところにひっくり返ってしまいました。
「腰を抜かした」と表現した方が良いかもしれません。

しかも、その声は、先年亡くなった従妹の声に似ていました。
従妹は、今回の私と同じ病気(のひとつ)がもとで、突然死していたのです。

「おいおい。今までのは〇〇ちゃんだったのか」(〇〇は従妹の名です)
もしや、病気が徐々に深刻化しつつある私を「お迎え」に来たのか。
あるいは、これまでも、再三、「気を付けて」と言いに来ていたのか。

過去に3度の長期入院を経験していますが、こんなことがあったので、今回は「怖れ」を感じました。
もし「お迎え」だったなら、私は2度と病院からは出られません。
看護師によると、入院した初日、私の顔は真っ青だった、と言います。
よほど追い詰められていたのでしょう。

しかし、何とか今回も無事に退院することが出来ました。
まだ、寝たり起きたりの状態に近いのですが、これまでのことをじっくりと思い出しています。

扉を叩いていたのは、けして従妹の幽霊ではなかったと思います。
従妹は突然死したのですが、きちんと、川の向こうに去っています。
一度、彼岸に渡った者が、生前の姿でこちら側に戻ることはありません。
ウソツキ霊感師は、よく「死んだお祖父さん」「お祖母さん」を持ち出しますが、きちんとあの世に向かった霊が現れることは無いのです。
(もし現れたとすると、その人は「あの世」には行っていません。すなわち悪霊です。)

私は、これまで家の扉を叩いて来たのは、私自身の念ではないかと思います。
これは夢の中ではよくあります。
別の者の姿を取って、自分に対し警告を発していたのではないか。

ただし、まだ解決していない問題があります。
冬の深夜、我が家の玄関のドアを叩く音は、私だけでなく、他の者にも聞こえるのです。
既に2月なので、「扉の音」の季節は去りました。
今年の11月が来た時には、状況が判明するような気がします。

ま、「あの世」の問題はそんなに甘くありません。
11月が来たら、また従前通り、「ベタベタ」(手の平)、「コツコツ」と扉の音が響くような気もします。

何はともあれ、こちら側に戻って来ることが出来て幸いでした。
まだ外出はキツいのですが、少し無理をして、高麗神社に参拝しました。
猫のトラちゃんに会い、「大丈夫だった」と報告するためですが、トラちゃんには会えませんでした。