日刊早坂ノボル新聞

日々のよしなしごとを記しています。

夢の話 第81夜 死霊になった夫婦

テーブルに腰掛け、コーヒーを飲みながら、テレビを観ています。
向い側には妻。
テレビではニュースが流されており、大事故で何人かの人が倒れている場面が映し出されています。

「いいわね。死ねて」
妻がボソッと言いました。
「ホントだ。いいよな」
私も同意します。

カップを口元まで上げると、小指の先が少し欠け、テーブルに落ちました。
落ちた指を見ると、土の塊です。

「ああ、もう痛みも感じない」
涙が出たような気持ちになり、目尻に手を当てると、ボロボロと土がこぼれます。
妻を見ると、妻の顔もすっかり土色で、もはやミイラ。

「オマエ、今年は何歳になったっけ?」
「私は180歳くらいで、オトーサンは185歳」

心臓はとっくの昔に止まっていますが、意識はそのままで死ねません。
いずれ近い将来には、全身が完全に土になり、ボロボロと崩れ落ちてしまいますが、それで果たして死ねるものなのでしょうか。

土くれになっても意識が残っているとしたら・・・。
(まさに地獄だよな。)

時間が無表情に過ぎていきます。


ここで覚醒。
何を暗示しているのか、全く想像がつきません。