日刊早坂ノボル新聞

日々のよしなしごとを記しています。

◎リンゴは無かった(539)

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令和二年十一月二日撮影

◎リンゴは無かった(539)

 近所の人たちから秋の農産物を頂いた。そこでお返しをする必要があるが、郷里のリンゴはこれからだ。だが、今年は長野産のシナノスイートや紅玉の出来が良かったから、「たぶん、秩父のリンゴも良いはず」と考え、秩父まで行くことにした。

 秋の新蕎麦のシーズンだし、時々食べに行く荒川村に行けば、蕎麦も食べられる。

 毎年、リンゴを求めているリンゴ園も、蕎麦店も荒川の道の駅の周囲にある。

 

 ところが、リンゴ園の前で、農家の親仁さんが直売をしていたのだが、「リンゴは無いよ」とのこと。

 今年は実が熟する前に中が乾いてしまい、「全部廃棄することになった」らしい。

 梅雨から夏の天候不順が影響し、リンゴが育たなかったのだ。

 何事も幼少時が大切で、この時にうまく育たないと、大人になってもぎくしゃくする。

 それに似ている。

 

 「とりあえず蕎麦でも食べよう」とあづまや園に行くと、「本日休業」の貼り紙。

 ありゃ、どうなったの?

 先ほどのリンゴ園主が通り掛かり、その親仁さんが言うには、「ダンナが85歳、奥さんも80歳になったから、しんどくなったらしいよ」とのこと。

 ま、数年前から店を休みがちではあったけどね。

 数日前に来ていれば、長年のお礼が言えたのに、残念だ。

 親仁さんが親切にも、店の戸を開けて、店主に挨拶させてくれようとしたのだが、鍵がかかっており開かなかった。

 ここは店の周囲の蕎麦畑で採取した蕎麦を、年季の入った主人が打ってくれるところだから、蕎麦はサイコーに美味かった。年に五回以上はここまで来るのに、閉店してしまうとは。きっとコロナの影響も無縁ではないな。

 「蕎麦の実を収穫するところから打つまで」に眼が行き届いているので、このあづまや園の店主は周囲二十キロの範囲では「この地方で一二の名人」だったろう。残念。

 結局は、帰路、別の産直で、長野産と青森産の早生リンゴを買って近所の人に差し上げることにした。

 

 帰路は高麗神社の菊花展に立ち寄ったが、事前に案内・告知がなかったので、見物客がいなかった。「今年は開催されぬのではないか」と思われているのだろう。