日刊早坂ノボル新聞

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◎メディアの悪辣さ   森さん辞任の件

メディアの悪辣さ   森さん辞任の件

 森さんの話の続きになる。

 森さんは会長職だったが、無報酬だ。スポーツ団体の役職は総て無報酬で、それが当たり前。純粋な奉仕活動になる。

 おまけに森さんは透析患者だから、乏しい時間をやりくりして奉仕していた。

 治療は週三回で、その日はほとんど動けない。年齢的に、本来、普通の労働は難しい。

 

 その状態で、ラグビー協会の会議に出た時に、2時間で終わる話を延々とやられれば愚痴も零したくなる。

 それに、そもそもあの話の主旨は、「女性陣が頑張ってくれている」というものだった。

 45分の挨拶のうち、「ラグビー協会の会議が長い」件は一行二行で十秒くらい。

 全体を読めば、「女性蔑視」の姿勢など微塵もないことが分かる。

 

 ただ、突然、挨拶を求められ、「会議が長いのはしんどい」(ある女性理事の話が長いから)、「五輪の理事会の女性陣は頑張ってくれている」という話をしただけ。

 

 メディア人が全文を聞いたり読んだりして、「これは女性蔑視」発言だと本気で思うなら、「日本語の理解力が決定的に不足している」と思う。

 特定の個人を非難するのに、「女性は」という単語ひとつで判断してよいのか?

 もちろん、総てが「悪辣な意図」に基づくバッシングだ。

 

 いやはやこれでは、ひたすら国民感情だけを煽る隣国メディアと変わりない。

 野党とか、間違いなく全文を読んでいないと思う。

 ま、国民の九割は報道の「題字」を読んだだけ。タレントやコメンテイターの「浅い」話を鵜呑みにしているだけ。 

 

 私は個人的に、森氏のかつての「神の国」発言以降、「どうしようもないヤツ」と思っていたが、今回を機に考えを改める。

 今の森さんをバッシングするようなら、五輪の開催など無理だと思う。スタンス自体が誤り。

 メディア人は森氏を攻撃対象にして、「してやったり」と思っているかもしれないが、そういう安直な者ばかりではない。冷静に眺めている者も一割以上いる。

 最後にもう一度、「日本のメディアも隣国に劣らぬクズ」と言っておく。

 

追記1) 「女性蔑視」は典型的なステロタイプ用語で、「どう思うか?」と訊かれれば、状況に関わりなく、皆が「それはダメです」と答える。

 詐欺師も同じような手法を使い、相手を誘導して行くわけが、メディアとか人権論者、そして隣国の常套手段になってもいる。

 こういうのは心底から「誰かが罰を当てればいいのに」と願ってしまう(きっと笑えなくなるぞ)。

 

追記2)会議の席で森氏の話を聞き、すぐに誰かが「会長、そんな言い方をすると、またメディアに上げ脚を取られますよ(笑)」と言えば、森氏もその場で「では女性という言葉は撤回しますね(笑)」で一件落着。

 それをわざわざ単語を切り取ってリークするような人間ばかりいるのでは、局面局面で争いしか起きなくなる。

「女性は」の言い回しで、一億人が「石を投げ始める」のは異常な状態だと思う。