日刊早坂ノボル新聞

日々のよしなしごとを記しています。

◎「同行二人」

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神社猫トラの思い出

◎「同行二人」

 このところ、頻繁に神社猫のトラのことを思い出す。

 トラは捨て鉢になっていた私を救ってくれた恩猫だ。

 この時の私は五十㍍を歩くことが出来ない状態だった。

 初めて会った時、猫は鳥居下で私を見ると、私のすぐ前に立ち、神殿の階段まで案内してくれた。

 その時、「せめて百回、この神社に参拝して、この猫に会おう」と決め、「御百度」を始めたのだった。

 それから幾年か過ぎ、今はもう少しで六百回に届かんとしている。

 今生きていられる半分は、あの猫が先導してくれたおかげだ。

 

 トラがこの世を去って二年が経とうとしているが、何か「しるし」を送ってはくれぬものかと願う。

 自身が次第に凶悪な存在に変わって行くのを、トラが止めてくれるかもしれぬと思うからだ。

 私に残された時間はそれほど多くないと思うが、死後は間違いなく「悪魔アモン」の仲間になると思う。ひとの魂をあの世に連れ去る「死神(お迎え)」の一員だ。

 それくらいは別に構わぬが、「この世に祟りを降り注ぐ悪縁」(悪魔に同じ)にはなりたくないと思う。

 トラの存在を身近に感じることが出来れば、それを防げるのではないかと思う。

 その意味で、私の死後も傍にいて、前と同じように先導して欲しい。

 

 画像左は初めて会った時の様子。猫は私の前に立ち、神殿下まで先導した。

 その姿が奇異だったので、家人が撮影したそうだ。

 私はまともに歩けず、脚を引きずっている。

 画像右は夕方、足元にいる猫を撮影すると、煙玉が写ったところ。

 私の方にも煙玉が出ているらしく、トラは五十㍍以上遠くにいても、私を目ざとく見付け、走り寄って来た。最初の時も、それが見えたから私を「仲間」だと見なしたのだろうと思う。

 

 最近、私の中に怒りが満ち、悪縁(アモンら)を呼び寄せる手前まで来ている。

 どうかここまでで止めて欲しいと思う。自分では止められない。 

 

追記)画像右は、自撮り撮影をしたのだが、右側の私の顔が消えてしまった(よくある)。女の長い髪のようなものが見えるから、恐らく「前に立っていた」ということだろうと思う。