◎バンド式タイヤチェーンは使えないやつ
この日は関東でも広範囲に雪が降った。
私の住む地域では、降雪は年に一度か二度で、十㌢程度。
それなら、もしチェーンが要るようになっても、「使い切り」タイプの、布式かバンド式のどちらかで間に合いそう。
思案した挙句、バンド式を選択し、車に積んであった。
前に郷里の雪道で路側の氷の上でタイヤが空回りしたことがあったが、タオルを一枚敷いたら、簡単に抜け出せた。あの感じなら、布のもち様、あるいはゴムの強靭さがソコソコあれば、少々の雪でも大丈夫そう。
だが、発注して届いたのは、結束バンドみたいなヤツだった。ゴムじゃない。
ちょうど雪が降ったので、良い機会とばかりに、セットしてみることにした。
タイヤと適合しているのかいないのか、「数分で出来る」筈なのに、装着には結構手間取った。裏側から穴に入れぬと、接地面に凸凹が上手く当たらない。
小一時間ほどかかってタイヤに巻いたが、三㍍ほどバックしたら、ぶちぶちと全部切れた。おまけにタイヤの隙間に挟まって、取れにくくなる始末だ。
「こんなのは使えねえ」
値段が変わらぬのだから、北欧で開発されたという布製のにすれば良かった。
使い捨てだが、その日だけはきちんと使える。
「三㍍で終了」よりははるかにましだ。
神社で撮影したが、本人しか分からず(目視は無理だが触感がある)、説明しても伝わらぬので、「ま、こんなもんだ」として置く。
ほとんど同じ立ち位置で撮影したのに、二枚目では私の姿が消えてしまった。
三枚目は画像が開けず、PCに移そうとしたら、消えてしまった。きちんと鮮明に写っていたものに限って、使用できない。
ま、正体を晒したくなかったのかもしれん。