日刊早坂ノボル新聞

日々のよしなしごとを記しています。

◎ついに悪霊が消える (296)

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最後の手術から1年半が過ぎ、ようやく「悪霊」が見えなくなりました。
入院中に「死神」に会ってから、そこここで「佇む人」を見ていたのです。
それを「悪霊」と呼んでいたわけです。
しかし、街角で突然、恐怖を感じたりすることもなくなりました。

どうやら生命の危機が、少し先に遠ざかったのかもしれません。
実際にそこに立っていたのか、あるいは、瀕死の状況で脳が作り出したものなのかは分かりませんが、本人にとっては同じ意味です。
いずれにせよ、それは「あの世が近くなっていた」ということです。

半年先でも、おそらく生きている気がします。
そこで、先延ばしにしていた書籍の増刷を正式発注しました。
「受け取る者のいない発注をしても、残された者が困るだけだ」と考え、数ヶ月の間保留していたのです。
新刊についても、版下を取りまとめ、今月中に発注するものとしました。
この辺は、自分の死をごく間近に観ていた、ということです。

そのお礼をするために、高麗神社に参拝しました。
もはや3年近く前になりますが、医師に病状を告げられ、失意のままこの神社に参拝しました。
夕方7時過ぎで、辺りは真っ暗。駐車場にはもちろん誰も居ません。
鳥居を潜ると、そこに猫が座っており、まるで私を待っていたかのように見上げます。
その猫は、私を案内するように前に立ち、神殿下まで50辰らいの距離を先導しました。

あの時の不思議な感覚を、今も鮮明に憶えています。
猫(トラ)は、おそらく参拝客の中から、これという人を選んで導いているのです。
ま、私の眉間に皺が寄っており、ただならぬ雰囲気だったのだろうと思います。

今日は、日頃のお礼を述べ、「この後もトラが健やかに暮らせますように」と祈りました。

ところで、参拝客の中には、神社を公園と同じに見ているのか、犬を連れて来る人がいます。
犬は見境無く糞を落としますが、それこそ「ウン」を落とす行為です。
「わざわざ天罰を貰いに来ているのか」と不思議に思いますね。