夢の話 第654夜 猫
1月7日の朝6時に観た夢です。
夢の中の「俺」は、起きている時と同じ自分だ。いつも別人格なので、これは珍しい。
長患いの末に退院できることになった。
半年ぶりに家の玄関を開く。
「お帰りなさい」
妻の声が聞こえる。台所で、快気祝いのご馳走を作っているのだ。
「ただいま」
すると、妻が台所から尋ねる。
「トラちゃんに会った?」
え。あの猫が家にいるのか。
「どうしたの。飼い主に譲って貰ったのか?」
トトトと足音が聞こえる。
しかし、廊下の角から顔を出したのは、いつもの虎猫ではなかった。
巨大な雄ライオンだ。
「うわあ」
俺の顔の5倍はありそうなでかい顔が飛び付いて来た。
その瞬間、俺は「あ。俺の人生も終わったか」と諦めた。
俺は為す術も無く廊下に倒され、ライオンが俺の体にのしかかった。
首元にライオンの口が近付き、俺の頭をすっぽりと咥えた。
すると・・・。
ライオンは長い舌を出し、俺の顔をべろべろと舐め始めた。
このでっかい猫は、久々に俺が戻って来たので、猫なりに喜んでいるのだ。
ライオンの流す唾液で、すぐさま俺の上半身がべちょべちょになった。
何時の間にか、妻が近くに立っていた。
「トラも喜んでるね。久しぶりだから」
俺はその妻に叫んだ。
「おい。ライオンの名前で『トラ』は無いだろうに。それにトラは雌猫だし」
でも、今、この場面で言うことじゃない話か。
ここで覚醒。
「もはやこれまで」の局面から、復活出来ました。