◎地震のような揺れ
椅子に座っている時や寝転んでいる時に、グラグラグラっと体が揺れる。
「あ。地震だ」と思い周囲を見回すが、誰一人として反応していない。
「もしかして、揺れているのは俺だけ?」
数分間、その地震は続くが、程なく落ち着く。
これは典型的な「心臓病の症状」で、体のあちこちが重くなったり、痛くなったりする「次の段階」になる。
こうなると、もう、あの世が間近に来ているから、すぐに専門医に診て貰う必要がある。
診て貰っても、診察の時に症状が無ければ何も分からないのだが、少なくとも「症状があった」という記録が残る。
何時どういう時にどんな症状があったかを、メモしておくことで、急に意識を失った時などの救急対応が早くなる。
心臓病の場合、20分の処置の遅延が命に係わることが多い。
ちなみに、当方は最近またこれがあった。
半年ぶりくらいかもしれんが、ちょうど※オンの駐車場にいる時で、「建物全体が揺れている」かと思った。
ま、こちらは今に始まったことではないし、もう治ることも無い。
医師に伝えたが、当方クラスの患者になると、医師も「そうですか」と聞くだけだ。
結局、「致死性の不整脈」なのだが、これが出始めると、「傍に何かが立つ」気分を味わえると思う。
今、当方はいつも「何か」がニ三㍍離れたところに立っている。
シャワーをする時には、必ず擦りガラスの向こう側に黒い人影が見える。
家人だと思い、思わず「何か用事か?」と声を掛けてしまうのだが、ガラス戸を開けると誰もいない。
こういうのも、何日かすると慣れてしまう。
「また居たのか」みたいな。
結局、「あの世が近くにある」というひと言で片付けられる。