日刊早坂ノボル新聞

日々のよしなしごとを記しています。

◎質が違う

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令和二年十一月二十三日撮影

◎質が違う

 土曜に病院に行くと、一昨日の看護師が近寄って来て、「あれは凄く怖かったです」と言う。看護師が一番「怖い」と思ったのは、私的に「これは少し不味い」と思う画像ではなく、既にウェブでも公開している「男性の頭の後ろに女」の画像だという。

 世間一般的に言って「幽霊に憑依されている」みたいな絵面だ。

 私的に「これは按配が悪い」と見なしているのは、暗がりに視線だけがこちらに向けられているというものだ。悪意が丸出しで、見ていて気分が悪くなるから、こういうのは公開しない。あるいは、自殺者のどろどろと体の形が変わったものもやはり公開しない。余波の方が大きくなってしまう。

 

 「見た目はコワイけど、こういうのは何も起きないのです。当事者でもないのだから、影響はありません。それに、見せた以上、何かあれば私が対処しますし」

 やはりグレード3の画像でも、人と素材を選ぶ必要がありそう。ネットでは現実感が薄れるが、生写真で見ると、迫力が違う。

 看護師に安心して貰うために、普段言わぬことを加えて置いた。

 「今は腰が痛いだろうけど、なるべく仕事を休んだ方がいいです。そうしないといずれぎっくり腰になり、入院する羽目になりますから」

 「私を見て腰が痛いのが分かりますか。今日、整体に行くんです。でも何故分かったのですか」

 本来は「そりゃ、腰に黒玉が出てるもの」と答えるところだが、もちろんそうは言わずに、「少し姿勢が変わったようですから」と答えた。

 相手が理解できぬこと、受け入れられぬことを伝えようとすることほど、時間と労力を無駄にするものはない。

 受け入れる状態が出来る前に、先走って説明してもあまり意味がない。

 

 看護師が「怖い」と言った画像が掲示画像だが、この男性当人の頭の中では、色んな声が聞こえているだろうと思う。だが、自分を強く持ち、冷静に客観視する姿勢があれば、別に何も起きない。自身を冷静に振り返り、誤りを正せば、自然と離れて行く。

 ましてや、第三者が写真を見たところで、見た人に何か悪いことなど起きようもない。

 写真はただの写真だ。(もちろん、例外はゼロではないが、殆どない。)

 

 ただ、「こいつは何かの示唆があるのか」と疑って掛かるのは必要で、「先んじて対策を打つ」習慣を身に着けていれば、容易く封じ込めることが出来る。これは、「あの世の働きかもしれぬ」という推測が間違っていた時も同じだ。

 判断が正しければ、対策を立てているのだから、問題を軽減できる。

 思い込みや気のせいなら、そもそも問題が生じないのだから、ある程度存在を仮定して対策を立てるに限る。

 

 本当に怖ろしいのは、一切、姿を見せぬ相手だ。

 何も異変が見えぬのに、何故か強い視線や悪意の所在を覚える。そんなケースだ。

 悪意を持つ者は、極力、自身を隠そうとする。これは人間と同じ。

 詐欺師は優しくて包容力があるように見えるわけだが、それが武器なのだから当たり前だ。