日刊早坂ノボル新聞

日々のよしなしごとを記しています。

◎今週は有馬記念 「君はメロディーレーンを観たか」

今週は有馬記念 「君はメロディーレーンを観たか」

 有馬記念は「この一年の思いを乗せるレース」だから、当てには行かず、「思い」で選ぶ。

 とりあえず最初はケントクから。

 「今年の漢字」は「金」。それなら「金」「ゴールド」に絡んだ馬になる。

 となると、この一番手が父ゴールドシップウインキートス

 オールカマー2着、目黒記念1着!

 きちんと前走エリザベス女王杯では10着と人気を落としてくれている。

 次位がメロディーレーンで、父オルフェーブル(錬金術師/金細工師)。

 「金」関連は、この2頭しかいないので簡単だ。

 おまけに両方とも牝馬で、例年通りなら2着の位置に嵌る。

 

 しかし、ケントク買いに2頭は要らんから、いずれかを捨てることになる。

 「ゴールドのどっちを捨てるか」と問われれば、やっぱりメロディーレーンの方。

 オープン入りしたばっかりで、「ファン投票上位」で出走が叶った馬だ。要は「人気上位なだけ」ってこと。

 そこで調べたら、そもそも馬体重が300キロ台前半のことが多い。

 ええええええ!

 競走馬は概ね500キロの上下で、400キロ台前半だとかなり小さく見える。昔で言えばステージチャンプだ。あいつもチビッコだった。

 300キロ台前半でG1に出るなら、勝ち負けどころか「出た馬がいない」のではないのか。

 そこで、とりあえずネットで検索すると、メロディーレーンは「レースを観た観客が思わず泣く馬」らしい。

 そんなアホな。

 映画やドラマはともかく、競馬のレースで「泣く」ってのはアリなのかよ!

 

 そこでひとまず、過去レースや調教ビデオを観ることにした。

 メロディーレーンがパドックを回る。

 「小せええ。まるでポニーじゃんか」

 馬喰の叔父が趣味でポニーを飼っていたが、それと大して変わらない。騎手が跨ると余計に小さく見える。

 その上、出走レースが長距離に偏っている。

 牝馬の300キロ台にして長距離が得意なのか?おいおい。まさに規格外だ。

 戦績を調べると、春の天皇賞16番人気11着、ジューンステークス5番人気10着、宝塚記念10番人気11着。ま、これくらいが順当だな。

 準オープンの身で、G1レースに出てること自体がおこがましい。

 その後で、ようやく古都ステークス(準オープン)で4番人気1着。

 このレースではこのチビッコ馬が直線をスルスルと駆け上がった。

 エレー大声援だ。

 勝ち名乗りを受け、戻って来る姿が、またチビッコで、チビッコで。

 

 この辺で、オヤジの「娘スイッチ」が作動した。

 小学生の娘が運動会で一生懸命に走る姿を見る時の気分になる。

 いやはや、マジで泣ける。

 競馬のレースを観て「泣く」のは、ドバイで客死したホクトベガ以来だ。

 

 なるほど。この娘がファン投票で上位に来たのが分かった。

 といっても、「メロディちゃん」は既に5歳で、オープン入りするまで二十六戦か七戦かかっている。

 オープン初戦がG1有馬記念じゃあ、16頭立て16着が順当だな。

 

 でも、当然、単勝から三連単まで頭で入れる(少々だけだが)。

 有馬記念は一年の「思い入れ」を乗せる応援レースだ。

 勝ち負けはどうでもよい。

 と言っても、勝負馬券はもちろん別に買うけど。これは当たり前だ。

 

 今回、人気の一角になる3歳のタイトルホルダーは、なんとメロディちゃんの弟だ(母メーヴェ)。あながち「完全に無理筋」というわけでもなさそうだ(「大体は無理筋」くらいか)。