日刊早坂ノボル新聞

日々のよしなしごとを記しています。

◎眠ると悪夢

◎眠ると悪夢
 今日は雑務を処理しようと思っていたが、PCの前に座ってもどうにもやる気が出ない。
 それどころか、「もう生きていたくない」という考えが頭の中に満ち溢れる。
 たぶん、「自分には疲労が溜まっている」と見なし、昼過ぎから昼寝をすることにした。

 ところが、眠りに落ちると、深夜とまったく同じことが起きる。
 女の声で、ぶつぶつと「もう死にたい」「生きていても仕方がない」と耳もとで呟く。
 これが完全に右耳の後ろだ。
 神社の前で見る自分の状況と完全に一致するから、ただの夢や妄想ではないと察する。
 そもそも夢もまったく別の内容のストーリーを進めているのに、それとは関わりなく、「もう死んでしまいたい」と言う声が傍らで響く。
 あとは、人生に関する悔恨だ。
 「どうしてそうなったのか」
 「誰一人分かってくれなかった」

 ずうっと吹き込まれていると、心が毒されて行く。
 そこで強制的に目覚め、自分に言う。
 「自ら生きることを放棄しなくとも、どうせ残りは短い、放って置いても、半年一年なのだから、放置したった同じことじゃねえか」
 どうせだから、がりがりと自分が生きた爪痕を残せよな。

 こういうヤツには悪意を放つのが早い。
 「世間の者はこういう俺を見て、『こいつはもはや死に体だ』と思っている。頭の中も『死にたい』だ。『コイツよりは自分の方が長く生きるだろう』と思う。だが、そんなのはまやかしに過ぎない。明日の自分がどうなるかは誰も先んじて知ることはないのだ。唯一、自分の運命を知るのは『お迎えに直面した時』だけ。その時に初めて『俺の人生はここで終了するんだな』と分かる」
 まずはきっちり線を引くことからで、これには悪意が必要だ。

 「お前たち(後ろのムカデ行列)は、自分が死んだことすら気が付いていないじゃないか。俺はまだ生きているし、死ぬつもりもない。お前たちと同調する気持ちもない。寄り憑いて、良からぬことを吹き込んだところで、俺には一切助けられんし助けない。俺に出来ることは線香を焚いて慰めることだけだ」

 しかし、しつこい。一昨年の稲荷の障りに匹敵するくらいのしつこさだ。あの時は八か月以上かかり、十二キロ痩せた。
 結局、駅に行くとこういうことになる。
 眼がヤバかったので、事前に準備する余裕がなく、こんな風にぞろぞろと引っ張ってしまった。
 所沢では、足がまったく前に出なくなったが、それもその筈で、何十本の手が体を押さえつけていた。

 他力を頼むのは厳禁だが、こういう時には、白衣観音やトラの姿が現れてくれると助かる。なるほど、信仰は「生きていくための杖」だ。
 だが、「壷を買えば幸運が来る」みたいなのはただの作り話。 
 現世利益を謳うのは、所詮は「まがい物」だ。
(となると、大概の神社やお寺は・・・。)

 オレ(俺)教の教義は「己を救うのは己のみ」ということ。常に内省し、自分の本当の心がどこにあるかを知る必要がある。