◎夢の話 第1141夜(R060702) 「寿命が延びたんだよ」
毎日、栄誉補助のために亜鉛などのサプリを飲まされるのだが、これには副作用がある。亜鉛やマグネシウムは精力剤としての効能もあるから、もやもやっとする。それだけでなく、男性なら分かると思うが、朝方体の一部に変化が生じる。
最近は夢見も変になって来て、バッチリ性行為の夢を観たりする。こういうのは、心臓に持病有のある者にはあまり良いことではない。
ま、もちろん、変な夢を観ると言っても、あくまで「たまに」の話ではある。
今朝方も変な夢を観た。南国で美女と情事を展開している。
ラッフルズホテルのバルコニーで、夕日を眺めながらシンガポールスリングを飲んだりしていた。二人とも殆ど裸だ。
ところが、何だか後ろの方で人の気配がする。
誰かが覗いてるのかと思い、振り返ると、そこに立っていたのは子どもだった。
この時、当方も女性もほとんど裸だったから、少しく恐縮する。
「こりゃ教育的にどうなのか」
しかし、隣りを見ると、さっきまで隣にいた妙齢の美女の姿がパッと消えていた。
そこで、もう一度子どもの方を向く。その子は女児で着物を着てその上に赤いちゃんちゃんこを羽織っていた。
「ありゃ、お稚児さま、もしくは座敷童じゃないか」
最近はどこに行ってたんだよ。傍にいないもんだから、あれこれ調子が悪い。
(ま、あの世の力を頼ったらダメなんだが。)
すると、その女児が当方に言った。
「ねえ。良いことを教えてあげようか」
「え。良いことって、一体何?」
(これを書いている途中、ここで無回線電話がチリと鳴った。)
「寿命が一年延びたんだよ」
え。唐突にそんなことを言われても。
「それと、それなりに成功するって」
うーん。「それなりに」か。
ここで考える。
「その、それなりにってのはどういう意味なんだろうな」
ま、簡単だ。
寿命が一年延びたから、「その範囲内で出来ること」だから、それなり。そんな意味だわ。
「でも、俺がこの子に会った時から一年なの?それとも今から一年?延びるには基準になる時点があるよま」
会った時なら、あと半年。今からなら丸一年ある。
ここでベランダの隅で、カラスが「アホー。アホー」と鳴いた。
「おいおい。ここは高層階だよ。こんなところに」
ま、夕陽と来れば、カラスはつきものだ。
だが、声のした方を探してもカラスはいない。
うーん。
もう一度女児のいた方に視線を戻すと、女児の姿も消えていた。
「いったい、何時までの話なんだよ」と独り言を言った。
もちろん、そんなことは知らなくてもよい。
生き死にに時間割など無用だからな。自分の死期など知らん方がよいのだ。
ここで覚醒。
せっかくラッフルズホテルのベランダで、これから美女と情事を始めるところだったのに(w)。
だが、夢の内容ひとつ取っても、「今回も一歩、線の内側に戻って来た」ことは明らかだ。故温場合の「線」とは、この世とあの世の境目の線だ。
この数年は「来月までもたない」と覚悟することが多かっただけに、まさにドラスティックな変化が生まれている。
さすが、お稚児さまの功徳はもの凄い。
やはり座敷童なんだな。
この夢はただの願望がかたちを変えたものかもしれんが、それはそれでよい。生きて行くのに必要不可欠なものは「きぼう」だ。
画像は「お稚児さま」の写真立て。
親戚が体調を崩しているというので、これを送ることにした。
このために一週間、祈祷をした。
こういう存在への向き合い方は、「お願いをしないこと」。
逆の立場で考えれば簡単に分かる。
ろくに知らぬ相手から、「あれしてくれ」「これしてくれ」とばかり言われたら、誰でもいい気持ちはしない。
願い事を受け入れるどころか、バチを当てたくなってしまう。
「いつも有難う」と感謝していれば、幸運は自ら転がり込んで来る。
神仏の前で祈ることは、「自分は必ず成功する」と宣言すること。他を頼るのではなく、自力で達成しようと思うことが重要だ。