◎霊界通信 前回の続き 「いない筈の女」
この日のことは鮮明に憶えているが、神殿の前には、去っていく男性が一人しかいなかった。これは画像の右端に写っている。
私の前には人がいない筈だが、位置関係のおかしい人物が写っているので、事態を受け止められず、半年くらい考えさせられた。
結論は「生きた人間ではない」ということ。
あの世の者を畏怖し敬意を払うが、今は恐れたりはしなくなっている。それでも、こんな感じのヤツは恐いと思う。
目視したら、すぐにその場から逃げる。
この先は幽霊あるある。
「もし俺が黙って逃げだしたら、そいつはかなり危険だからお前も早く逃げろよ」
説明せず、それこそ脱兎のごとく逃げると思う。
最初に掴まるのが当方だから当たり前だ。普段あの世と接点を持たぬ者は波長が違うので、先方からも見つかり難い。
今回気付いたが、景色に紛れて、もう一体が出ていた。
空中の女があまりに派手な出方をしているので、今まで気付かなかった。
左の女と向きが同じなのは、捉えようとしているから。顔も何となく似ているが、似せているということ。
幽霊同士でも憑依はあり、同化合体を繰返して自我を保つ。
過去に起きた事例を検索すれば分かるが、幽霊が生きている者に近づき、自我を取り込もうとする時には、自分をその人の姿に似せる。
ドッペルゲンガーはあながちただの想像の産物という訳でもない。