日刊早坂ノボル新聞

日々のよしなしごとを記しています。

アニマル浜口さんの「凄み」

 アニマル浜口さんは、今でこそあのお嬢さんの「変なオヤジ」というキャラクターですが、レスラーとして活躍されていた時には凄みを感じました。
 なにせ、全盛時の故ジャンボ鶴田さんに、正面からぶつかった男です。
 
 ちなみに、昭和50年代から平成初めくらいまで、私は頻繁にプロレス会場に足を運んでいました。
 ジャンボ鶴田さんは、ルーテーズばりのバックドロップで一時代を築きましたが、全盛期の頃のバックドロップはリングサイドで見ているとそれこそホントーに怖かった。
 「あの落ち方では相手が死ぬのではないか」と感じたのです。
 
 アニマルさんの身長は170詑(たぶん174か175?)で、レスラーとして体格的に恵まれたほうではありませんでした。
 あの、たぶん最後となった鶴田×浜口戦では、アニマルさんは、駆け引き無しで正面からぶつかりました。国際軍団でも、維新軍でもない、アニマル浜口個人としての戦いがあったのだろうと思います。

 おいおい。そりゃあ、ヤバイって。
 見ていて、ひしひしと感じました。
 鶴田選手も鶴田選手で、そのアニマルさんに、まともにバックドロップを浴びせましたからね。
 アニマルさんは一発で大の字で、ピクリともしません。
 いやあ。怖かったです。

 その後、アニマルさんは長期離脱を余儀なくされ、結局、何ヶ月か後に引退したのではなかったでしょうか。
 この辺、正確な記憶ではありませんが、落ちる角度の凄味が今も鮮明に残っています。

 正面から行けば圧倒的な体格差がある。
 そこを敢えて、まともにぶつかることのできる精神力はスゴイです。
 負けそうになると、反則でごまかすタイプはたくさんいますけどね(ほれ、あの大晦日のK1の・・・)。

 あの1試合で、アニマルさんのことを尊敬するようになってます。
 今はあくまで「変なオヤジ」ですけど、あれが見れて良かったです。
 「いついかなる時も、正面から勝負しろよな」は、人生訓のひとつになってます。