◎百寺巡礼 その5 日高 長寿山 福正寺
長患いで壊れて行くのは、体よりも心です。
平常心を保つのが難しく、感情の起伏が激しくなります。
他者に対し攻撃的になったり、逆に「すぐにも死んでしまいたい」と思ったりすることも頻繁に起きます。
それを幾らかでも宥める方法のひとつが、お寺に行くこと。
お寺に行き、死生についてじっくりと思いを巡らせると、いつの間にか穏やかな心持になっているのです。
日高市の福正寺は、総本山が延暦寺ですので、天台宗のお寺となります。
ご本尊は、不動明王ですので、当家にとっては最優先の訪問先です。
駐車場に降りると、階段があり、それを20段くらい上がると、境内に入ります。
割と近い。
途中には、仏様や地蔵尊が並んでいます。
境内の鐘の近くには、三面大黒天が置かれています。
三面大黒天は総本山である比叡山の御分身。大黒天なのだが3つの顔を持っており、正面が大黒天、右に弁財天、左に毘沙門天を従えています(三天合行)。
松福院は、僧祐尊(文和2年1354年寂)が開山したと伝えられます。江戸期には、不動領として2石5斗の御朱印状を拝領していた、との由です。
「新編武蔵風土記稿」による記述は下記の通り。
長寿山福正寺と号す。天台宗、川越仙波中院門徒なり。慶安年中不動領2石5斗の御朱印を賜ふ。開山祐尊、文和2年4月寂す。本尊不動立像にて長1尺9寸。行基の作と云。
薬師堂。稲荷白山合社。
住所 埼玉県日高市北平沢1073 電話 042-989-2124
気持ちは落ち着きましたが、この日は体調が今ひとつで、お腹の中が煮えているような気分です。
なかなか上手く行かないものです。ま、これが普通だと見なして前進を心掛ける必要があります。
帰路は高麗神社に参拝しました(284日目)。