日刊早坂ノボル新聞

日々のよしなしごとを記しています。

改めて「嫌なヤツは真実を語る」

しばらく前、郷里に帰った時に、知人のところに寄ろうとしました。
家を出ようとすると、母が留めます。
「あそこにはもう行かないほうが良いよ」
振り向いて聞き返しました。
「どうして?」

「ある人によると、お前の悪口を言いふらしているらしいよ。ほとんど身内に近い人なのにね。だから、あんなところはもう寄らない方が良い」
母はぷりぷり怒っています。

私は笑って答えました。
「世の中それが当たり前だよ。他人についてあること無いことを言いふらして、自分の気持ちを満足させる。オレは何かにつけて前に出る性格だし、それならなおさら無いことを付け加えてでもそうするのが当たり前だよ。最初からそういうものだと思っていれば気にならないでしょ」

噂などを気にして、エネルギーを消費するのは無駄なこと。
根拠のない・薄い批判やあてこすりは、あって当たり前のことです。

しかし陰口やあてこすりであっても、批判的言動には一面の真実があることの方が多いのです。
今回の場合、噂自体はもちろん作り話だったのですが、「そう思いたい」気持ちの方は真実ですので、そこには何かしらそういう気持ちを作り出した理由があります。

自我・自意識が自分のもの、自分だけのものと思っている人が多いけれど、これは間違い。
自意識は「ありのままの自分」ではなく、「こうありたい自分」の上に乗っかっています。
他人だってもちろんそのルールに従っているわけで、言葉をそのまま受け取るわけにはいかないわけですが、少なくともこちらが見えていない自分を垣間見ることができるかもしれません。

陰口など相手にする必要はありませんが、1分2分は耳を傾けてみると、自分の置かれたポジションが良く見えてくる場合があります。

その日はもちろんその相手を訪問し、所用を済ませてきました。
余計なことは考えずにサクサク進んだほうが、はるかに時間の節約になります。

今日の早坂流格言
「良くない噂を気にするな」(当たり前じゃん!)
「嫌なヤツは真実を語る」(でもちょっとは聞いてみよう)