日刊早坂ノボル新聞

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◎考え違いをしている

◎考え違いをしている

 スペインやフランス、米国の状況と引き比べ、「日本はコロナ対策に成功した」と言う人がいるが、考え違いも甚だしい。

 世界の中で「対策が成功した」国または地域は、事実上、台湾だけではないか。

 

 日本の対策などお粗末なもので、「自粛」だけ。いまだ検査すら出来ない。

 マスクも十万円も、まだ手元に来ていない人の方が大半だ。

 この状況で、「闇雲に検査はしなくともよい」「検査をしないのは医療崩壊を防ぐ目的だ」などという、「大本営発表」を信じる人がいるから、驚いてしまう。

 

 おいおい。他の国と日本は立場も違えば、責任の重さも違う。

 何故なら、「来年七月に、五輪を開く」ことになっているからだ。

 

 開催期間中に、選手・役員、観客に感染者が発生すれば、瞬く間に大会全体がクラスター化する。

 それを防ぐためには、その場に集まるあらゆる人に対し、事前に検査を行い、シロだということを確認する必要がある。

 悉皆検査を実施するということになれば、それなりの準備が必要だから、今からすぐに始める必要がある。

 数日で何十万人を検査する体制を整える必要があるのだ。

 

 そういうことに配慮できないなら、今の段階で「五輪は必ず失敗する」ことが見えている。

 それなら、早い段階で「開催権放棄」を決め、数千億円と言われる余剰経費の出費を防いだ方が良い。

 

 自国の状況が良ければそれでよいのでは到底なく、世界中から集まる人に「安全」を提供する義務がある。

 「日本では防疫に成功した」など、聞いてあきれる。どれだけ無責任なのか。

 現状の取り組み姿勢では必ず失敗するから、今のうちにやめちまえ。

 五輪をやるつもりなら、すぐに対策班を立ち上げる必要がある。