◎背中に貼り付く女の影
撮影当初は分からぬが、時間が経つと冷静に眺めることが出来るようになり、新しい発見があったりする。このため、半年、一年後、二年後に過去の画像を振り返ることにしている。
画像はちょうど一年前の今日のものだ。
私の前には四人いて、後で女性が一人、私を追い越した。
その後から来た女性の姿に眼が止まった。
ガラス戸が重なり、二重に映る箇所なので、人の姿が重なっているのは当たり前なのだが、何かがおかしい。
だが何がおかしいのか、長い間分からなかった。
サイズが少し変わることはあるのだが、角度が微妙に違ったり、同じ一枚のガラスに手が重なって写っていたりする。手が胴に一本余計に写っていたりもする。
ぼやけているので、はっきりしない面があるのだが、異変が生じている場合には、そのことが理由でぼやけてしまいがちだ。
トーンを変えてみると、どうやら女性の背後には「女」が貼り付いていたのではないかと思う。
かつ、これから五か月くらい後に同じ場所で撮影した画像にも、よく似た「女」が映っていた。
どこかこの近辺に巣食っている「女」なのか。
イリス(女の悪縁)系であれば、いかにもありそうな構図だが、果たしてどうか。
これは続報待ち。
何の変哲もない画像なのに、どうしたわけか、その都度目が留まるものがある。
詳細に検分すると、目立たぬように異変が隠れていたりする。
さらに詳細に確認すると、相手の方がそれに気づくようで、次第にどんどん前に出て来るようになる。
この手のは完全なる悪縁なので、程々のところで探究を止めて置く必要があるようだ。
追記)お風呂場によくあるような「摺りガラス」の向こうに人が立つと、うっすらとそのシルエットが見えるわけだが、その時の影をイメージすると分かりよいと思う。
過去の画像を点検してみると良い。