日刊早坂ノボル新聞

日々のよしなしごとを記しています。

◎扉を叩く音 R060226

扉を叩く音 R060226
 「深夜、玄関の扉をノックする音が聞こえる」話の続報。
 既に、数年前から「ノック」の音がしなくなったが、これは既に「扉を突破して、家の中が出来り自由になっている」ことによる。

「令和六年二月二十六日 午前一時半の記録」
 居間で寝入っていたが、二週間ぶりに悪夢を観た。
 「障害があり、思うような動きが出来ない。満足とは到底無縁の生活を送っている。日々が苦痛ばかり。これでは、この先生きていても意味がない」
 これを繰返し、心の中で呟く。
 だが、ここで気付く。
 「この声は俺の声ではなく、女の声だ」
 要は、誰かが自分の心に厭世観を吹き込んでいるということ。

 この時、玄関の扉が「ガチャ」と開閉する音が響いた。
 (この時点では、半覚醒の状態。)
 「息子がゴミでも出しに外に出たのか」とぼんやり考える。
 だが、戻って来ない。
 「なら、もう朝で、誰かが出掛けたのか」
 ここで、ようやくぼんやりと4/5覚醒し、スマホの時計表示を見る。
 すると、午前一時半を回ったところだった。
 これで「さっきの玄関の音は本物ではない」と気付いた。この時刻に出掛ける者は我が家にはいない。

 現実の音ではなく、私に「自分の存在を報せるため」の「心だけに響く音」だったのだろう。(もちろん、実際の音のこともある。)
 私の意向とは関係なく、テレビのチャンネルを繰り返ししつこく替える振る舞いと一緒だ。「行き先がその都度別」であることに、意志を感じる。

 自分の思う通りに、私の心を支配しようと考えている。