日刊早坂ノボル新聞

日々のよしなしごとを記しています。

◎「しきのばし」

イメージ 1

イメージ 2

◎「しきのばし」
 常に私の傍にいる「黒入道」は、たぶん、死霊が凝り固まったヤツで、私が発している「死の匂い」を嗅ぎ取って寄って来ているのだと思う。
 生身の人間でも「死期の匂い」があるが、同じことが魂の次元でも起きる。
 死期が迫った頃に近寄ってくるヤツのことを「お迎え」と言ったり「死神」と呼んだりするが、実際はこういうヤツだ。
 「いやはや。心臓がパンクしそうだった時より、今の方がよっぽどヤバイじゃねえか」とも思うが、ま、可能な限りの抵抗はすべきだろう。

 そこで、今日は病院の帰りに駅に行くことにした。
 普段、私は駅が嫌いで、余程のことがない限り行かないことにしている。
 人込みが嫌いだし、時々心不全を発症する場所だし、それに加えてそこには「良からぬもの」が沢山いるからだ。
 でも、今みたいな時は、普段とは逆のことをする必要がある。
 私の間近に「黒入道」が寄っているなら、そいつを手放してしまうのが早道だ。
 そこで、とりあえず駅に行き、ホームの待合に30分くらい座っていたが、まだ足りないので、電車に乗ってT沢まで行った。
 もちろん、その地に用事など無く、目的は「人込みの中で、自分が連れ歩いているヤツを放す」というものだ。
 世の中には、私よりも「あの世が近い人」が必ずいるし、「あの世に行くべき人」もいる。
 何千人かにすれ違えば、上手く行けば、「黒入道」が乗り換えてくれる可能性がある。
 混雑した駅では、好都合なことに、ぶつかってくれる若者が時々いる。
 こういう場合、こっちから手を伸ばして触ってもダメで、相手のほうから私に触れて貰う必要がある。
 T沢だけでなく、いずれ近々にS宿など都心にも行き、どっと放してやろうと思う(大笑)。
 政治家にも会いたいなあ。「応援してます」と言えば、たぶん、向こうから握手してくれる。
 待ってました、だ。

「黒入道」を遠ざけるのは簡単ではないけれど、小さいヤツなら簡単に離れる。
 駅が嫌いな理由のひとつに「階段が上れない」というものもあるが、T沢駅に降り、意味も無くひと回り歩き回って、また駅に戻って来たら、そこからは全部の階段を上り下り出来るようになっていた。
 私の心臓が機能しているのは30%台だから、2階に上がるのにも2、3度休まねばならないのだが、帰路は小走りで上がれた。
 これから数ヶ月続けて、何とか死期を遅らせることが出来ればよいが、これだけはやってみなければ分からない。

 ちなみに、冒頭の「しきのばし」とは死ぬのを引き延ばすことで、「死期延ばし」の意味だ。

 人によっては、「おいおい。それじゃあ、アンタの替わりに誰か死ぬことになるんじゃないのか」と思う人もいるかもしれない。「その相手にとっては、余計に理不尽な話だろ」と。
 でも、ちょっとでもそういう発想をしたのなら、もうこちらの術中に落ちている。

 常識的には、「黒入道」も「死神」もいないし、「幽霊」の存在も疑わしい。「死期を悟る」ことも、「寿命を延ばす」ことも出来ない話だ。そもそも総て存在していない。
 全部が妄想の話だ。
 この手のは「そんなのは絶対にアリエネー」と思って貰わないとね。
 (実際はゼロ:サム勘定ではないから、「替わりに誰かが死ぬ」ことは無いので、念のため。私のことを、黒入道が「忘れてくれる」ということ。)
 
 3月を越えて私が生きているようなら、自分だけでなく他の人の延命の手立てにも繋がって行くと思う。もちろん、今がかなり厳しい状況であることに変わりは無い。
 体調とか、目に見えるものでは測れないので、余計にやっかいだ。