日刊早坂ノボル新聞

日々のよしなしごとを記しています。

◎失われた風景

失われた風景

 かつて長瀞プリンスホテルがあった頃には、そこの階下にある川辺に面したレストランの雰囲気が好きで、時々、そこに行った。

 十一時頃に行き、ランチを食べた後には、そこで報告書や雑文の原稿直しをした。夕方まで四十分ごとに一杯ずつコーヒーを注文したので、五六杯は飲んだと思う。

 人目を避けて、女性と密会するには最適な条件なのだが、ここには専ら仕事をするために行き、女性と行ったのは家人とだけだ。

 

 十数年前に経営が「花のホテル」に替わり、そのホテルも五六年前に店を閉めた。その後、幾年か建物の前まで行ったが、いずれの時も閉まっていた。この数年のうちに建て替わったのかもしれん。

 この画像自体は、二十年は前のものと思う。

 

 眺望レストランで、世間に名の知れた川原が一望できるから、とりわけ秋冬はすこぶる良かった。

 もはや二度と見ることの出来ぬ景色になった。