日刊早坂ノボル新聞

日々のよしなしごとを記しています。

ドアのノブ

当家で11月になると始まるのは、「ドアのノブを触る音」です。
時間帯は、夜の3時から朝方の4時の間。

玄関のドアは引手レバー式ですが、1回だけドアを「ガチャ」と引き開けようとする音がします。
私はこの時間帯には、玄関の真上(2階)で仕事をしていますので、家の前の道から聞こえる音でないのはすぐにわかります。

朝の4時とか5時に入ろうとするのは、間違いなく泥棒なので、すぐに階下に走り、外を確かめます。
かつて、経営者時代に、事務所荒らしの被害を蒙り、多大な損害を受けたことがありますので、幾分物騒ですが心のどこかで「もし泥棒なら、次は殺そう」と思っているのです。
(ま、「耳をそぐ」くらいでも良いですが。)
よって、こういう時に、私が玄関に走る速度は尋常でないと思います。
ところが、家の周囲を確かめても、やはり誰か人がいた形跡はありません。
灯りの点いた部屋の下のドアを堂々と引き開けようとする泥棒は、さすがに多くは無いはずです。
まあ、泥棒ならこっそり入ろうとするでしょう。

となると、あの音は「魔が入り込もうとする気配」なのでしょうか。
当家の玄関は丑寅からやや東を向いています。
このため、玄関の内側にはお札が貼ってあります。
何か、魔が入り込もうとして、そこで止まれば、ちょうど音のする位置になります。

家人に「今年もまた始まったようだぞ」と伝えると、やはり家人もこの音を認識していました。
「あれは泥棒か幽霊だよね」
(私も家人も、この方面は敏感な方なので、当家ではごく当たり前の会話です。念のため。)
「さもなくば、何かのお知らせかも」

玄関のすぐ横の部屋には息子が寝起きしています。
息子も、この音には気づいており、少しびびっているとの話です。

昨年は監視カメラを置こうとしたのですが、家族全員に却下されました。
理由は「間違いなく、何か写るから」ということです。
「そうかもしれない」で済むなら、笑い話にもなりますが、写ってしまえば気持ち悪さが倍増しますね。
メディアで紹介される写真やビデオは、間違いなく合成されたものですが、本物には、あっさりと、かつ「絶対にこの世のものではない」ような気持ち悪い光が写ります。

この現象も例年、11月から12月の間のことです。
年の瀬で泥棒が暗躍しているのか、あるいはこの世のものでない何かがうごめいているのかはわかりませんが、夜中に人を走らせるのはほどほどにしてほしいです。