日刊早坂ノボル新聞

日々のよしなしごとを記しています。

◎俺もネトウヨ

◎俺もネトウヨ
ネトウヨ」の中核は中高年らしい。
 確かに「一理ある」と思うのは、さんざ勇ましいことを書き散らし、北や韓国、中国と「交戦してくれ」みたいな勢いのことを書くが、自分自身が「自衛隊に入って前線に立とう」みたいな考えをネトウヨは一切持っていない。
 20歳台の若者が「北や中国を倒せ」と叫んだら、すかさず「じゃあ、お前が自衛隊に入れ」と言われるから、こういう年齢層の者は迂闊なことは言わない。薮蛇だもの当たり前だ。
 自分が戦地に行かないのを前提に出来るのは、40歳以降のオヤジで、頭にはそんなものは塵ほどもない。

 他の特徴では、保守・革新、いわゆる右・左といった区別には拠らず、必ずしも自民党支持層でもない。
 すなわちネトウヨは政治的姿勢ではなく世代・年齢層の持つ文化的特質のよう。
 中国か北朝鮮、韓国の「いずれか」が嫌いで、どれかに強く反応する。「総て」ではなく、「いずれか」というのもポイントのひとつ。何かその人なりの理由がある。
 
 ここまで来て、ふと気付くことがある。
 「なあんだ。俺もネトウヨじゃん」
 中高年だし、オバマ政権時から「早く北を爆撃しろ」と繰り返していた。
 直接出会った韓国人が酷いヤツばかりだったので、「韓国」のことを認めることはなし。それは生涯続く。
 もちろん、自分が戦争に行く気はさらさらなし。
 でも、有事に備えて、日本の若者にも軍事教練を行って置くべきだから、徴兵制は必要だ。
 しかし、今や陸軍が敵国に渡る発想も前時代的だから、早く日本も核武装するとよい。
 そして、先に撃ってしまえ。

 とまあ、もちろん、上記はブラックジョークだが、たぶん、このブラックジョークは全然伝わらないと思う。
 今は画面の出た数行の文字の印象だけを見て、短絡的に判断するような風潮になっている。

 追記)
 かなり前に、女子学生にこんなことを言われたことがあります。
 「日本の若者はヘナチョコなので、戦争が起きても戦えず、ただ逃げるだけでは」
 でも、いざ有事となったら、そうせざるを得ない状況があるようです。
 その時、私は「もし前線に行き、下士官に『前進しろ』と言われたのに、そうせず動かなかったら、後ろから撃たれる。不服従は重罪で、死刑相当。どんなに敵が強大だとしても、すぐ後ろにいる下士官に撃たれるよりは、まだ生き残る可能性がある。よって生きるために戦うことになる」

 古代中国で、孫武は呉王に命じられて、軍事訓練に王の寵姫二人を加えたのですが、これが権力を笠に来て従わない。孫武は「本番と同じように」と命じられていたので、ごく平然と王の寵姫を死罪にした。
 すると、それ以後は、皆が孫武服従するようになった。

 これと同じことが、ごく早い段階で起きると思います。最初に数人ほど不服従で死刑にすれば、あとは従う。これと同じ理屈とやり方で、体制を整えるだろうと思います。
 堤防に小さな穴が出来ると、水が迸り出て、程なく堤防全体が決壊しますので、まずは「絶対に穴が開かぬようにすること」が肝要です。
 中高年の大半は、今や戦後世代で、実は戦争を知らない。
 知らないし、けして行くことの無い者は、いざとなったら前線に出る可能性の高い若者よりも、安易な考え方をすると思います。
 自分自身を含め、充分に気をつける必要がありそうです。