日刊早坂ノボル新聞

日々のよしなしごとを記しています。

夢の話 第133夜 駐車場にて

電話を取ると、知人のせわしない声がします。
「おまわりが来て、車を持って行こうとしてるよ」
急いで、駐車場に行ってみました。

私の車の近くには、巡査が2人立っていました。脇に自転車が2台置いてありますので、警らの途中だったのでしょう。
「すいません。これは私の車ですが・・・」
2人が同時に振り返ります。

「ずっと置きっぱなしじゃダメじゃない。今、署に運ぶところだよ」
「ハア?」
車の周囲の地面には、木の葉がたくさん積もっています。私は車を長い間使わずに放置していた模様です。
「車は乗るものだからね。置くだけじゃあ、移動させなきゃならなくなるんだよ」
「でも、ここは私がお金を払って借りている駐車スペースですけど」
「まあ、法律は法律だからね」
え。そんな法律あったっけ?エンジンを掛けずに放置しておくと、摘発されちゃうっていう。

「何年くらい乗ってないの?」
もう1人の巡査が尋ねます。
答えようとしますが、よく思い出せません。
かなり前は確かです。

「この状態じゃあ、きっと動かないね。鍵は持ってるの?」
これは、また最初の巡査です。

鍵かあ。一体どこにやったっけ。
必死で思い出そうとしますが、はてさて。

「意外と簡単に見つかるところに置いてあるもんだよ」
2人目の巡査が口を出します。
「例えばそこの棚の上とかさ」
巡査が指差す先を見ると、車の後ろに郵便受けのような箱が立っています。
棒の上に箱が載ったつくりのものです。
まさかね。
私が首を振ると、最初のほうの巡査がその箱に近寄り、上に手を伸ばしました。
「ほら。あった」
巡査は鍵を三本の指で掴み取り、振り返って私の方に示します。
「きっと動くよ。エンジン掛けてみな」

差し出された鍵はピカピカでした。
確かにまだ使えそうです。背後の車のほうを向くと、その車はチューンアップしたバリバリのスポーツタイプでした。

ここで覚醒。
夢の意味は簡単です。車の夢は、多く性的な意味合いの強い愛情(性愛)を示します。
中年になり、心ときめくこともほとんど無くなっていますが、最近、「この人、ステキだなあ」と思うことがありましたので、筋が通っています。
手を握り、ついでにお尻も撫でたいという路線の「ステキ」なので、要するにスケベ心。
オヤジではあっても、ジーサンにはなっていなかったというわけですね。
4輪車に乗る夢はほとんどが性の象徴だといいますが、今回はすこぶる納得です。