日刊早坂ノボル新聞

日々のよしなしごとを記しています。

夢の話 第309夜 さすが11月

明朝、みちのくに向けて出発するので、夜中の内に起きて支度することにしました。
概ね、3時頃には目覚めるつもり。
目覚まし時計をセットしなくとも、大雑把には起きられます。
誤差が出ても1時間か2時間でしょ。
大人なので、寝ても深層意識のどこかに「起きねば」という圧力をかけられます。

夜のニュースを見ながら、いつの間にか寝入っていました。
次々に夢を観ます。
他愛のない内容で、身の回りの人とのささいな出来事が出て来ます。
これぞ、まさに夢です。

唐突に頭の中で声がします。
「寝過ごさないようにしないとね」
それに、自分で答えを言います。
「そうだよな。起きられる時に起きておくかな」

目をゆっくり開くと、もちろん、ここは居間の中。
居間に寝そべって眠り込んでいたのですから、当然です。

視線を前の方に向けると、女が1人こちらに背中を向けて座っていました。
「〇〇(長女)か」
リクルートスーツ姿で、頭の髪を結んでいました。
うなじの所の毛が引っ張られている辺りや、スーツの縦線がはっきり見えます。

まだ頭がよく働かず、そのままぼおっと眺めます。
「待てよ。ウチの娘は大学院に進学する。就活はしないんだよな」
おかしいぞ。
女は依然として、こっちに背中を向けたまま、床に正座をして座っています。
「嫌だよな。床に正座なんて、今では誰もやらない」
まさか、こんなにはっきり見えているのに・・・。

ここからは完全に現実の世界です。
「よせよせ。ヤメロ」
手を振って、起き上がります。
立ち上がって見なおすと、ようやく姿を消していました。

自分の意識が創り出した映像なのでしょうが、リアルすぎます。
うなじの所で束ねた2つ編みの髪が、いかにも強情そうな感じでした。
「昔、中学生くらいの時に、ああいう感じのうなじを見たことがあるなあ」

幽霊にせよ、自意識の創り出したイメージ(妄想)にせよ、目の前の現実として見えていました。

さすが11月です。
旧暦では今が10月で、これが本来の神無月。
神さまのことは知りませんが、この世とあの世が交わる時になってます。