日刊早坂ノボル新聞

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夢の話 第529夜 大噴火

夢の話 第529夜 大噴火
7日の午前3時半に観た夢です。
夢の中の「オレ」は、珍しく「起きている時」の自分自身。

家族で旅行に行くことになり、父母が先に出発した。
オレは自分家の店の改修工事を見届ける用事があったから、少し遅れて出発した。
オレのみ車での移動だ。
車は赤いピアッツャで、23歳くらいの時に買ったヤツだった。
夢のオレが24歳だから、一応、合致してはいる。

ハイウエイを走っていると、正面に大きな山が見える。
「ああ。岩手山だな」
それとも富士山?随分と大きい。
まあ、岩手山として、山がこういう風に南に見える場所は、松尾の少し北だ。
山の大半は雪に覆われていた。
すると、その山の上半分から、もくもくと煙が出て、もの凄い勢いで空に吹き上がって行く。
それと同時に、赤い粒々が空に噴出し始めた。
「ありゃ。噴火じゃねえか」
既に、山の頂上付近は吹き飛んでいた。

「そういやあ、オレの家の近所にも、江戸時代の噴火で飛んできたという大岩があったよな」
直径が10辰呂△覺笋世辰拭そうなると、25キロ離れているここも危ないよな。
大急ぎで高速を下り、一般道に入る。
下の道は雪で埋もれており、車を寄せることもままならない。
仕方なく、オレは道路端の雪溜まりに車を突っ込んで、そこで停めた。
とりあえず、車を下りると、煙や瓦礫がこっちに向かって来る。
火砕流だ」
どこかに逃げようにも、もはや間に合わない。

「確か雲仙の噴火の時に助かった人は、地面に伏せた人だったよな」
地面の窪んだ所に伏せたら、火砕流が上を通り過ぎてくれ、背中を火傷したが生きていた。
もはやそれしかない。
なるべく窪んだところに体を伏せ、頭を抱えて雪の中に顔を埋めた。
ぐわっと風が来たが、少し背中がチリチリした程度で、何とか無事に通り過ぎてくれた。
しばらくそのまま動かずに居たが、熱気を感じなくなったところで、体を起こす。
「また生き残ったか」
こういう時のひと言目は、やはり勘平衛の志村喬さんだ。

さっきまで雪で真っ白だったのに、周囲は灰だらけに変わっている。
車を引っ張り上げねばならないが、自分ひとりではそれは無理だ。
そこで、最寄のガソリンスタンドまで歩くことにした。
灰を被った雪道をとぼとぼ歩く。
田圃だけの景色から、家々が現れ、街並みへと続く。
人も車も通っておらず、しいんとしていた。

「あーあ。どこまで歩かされるんだろ」
歩道橋を登り、反対側の階段を下りると、そっち側にはまったく雪が無かった。
こんなことってアリ?
そのまま歩いていくと、オレの車の販売店があったので、そこに入る。
「あのう。車が田圃に落ちたので、引き上げたいのです。牽引してくれませんか」
「いいですけど、今、牽引車は出先にいます。直で行かせますから、車のところに戻っていてくれませんか」
ま、仕方ない。ドライバーがそばにいなけりゃ、どれを引き上げるのか判らないからな。

そこで仕方なく、オレはまた来た道を引き返す。
歩道橋を越えると、今度は雪の世界で、すぐにそれは灰に覆われた。
ようやくオレが車を停めたところに戻ったが、そこにオレの車は無かった。
「オイオイ。こりゃどうなってるの?」
その場所には車があった痕が残っているのに、車両だけが消えていた。
そこに、たまたま通行人がやって来た。
どうやら近所の人らしい。中年の男だった。
「あんた。あの車の人?」
「そうです」
「あんたの車は、駐禁でレッカー移動されたよ」
「そんなバカな」
山が大噴火していたというのに、その直後で、駐禁の取締りなんかやるわけ?

少し腹が立ったが、数分で落ち着いた。
「ま、警察ってのは融通が利かないくらいでちょうどいいけどね」
ここで覚醒。

この夢は、典型的な「性」に関する夢です。
とりわけ「車」がそれで、性的な欲望を象徴するものです。
ついにここまで戻って来られました。
これに、自分自身の自我の化身である女性が出て、どういう風に車に乗るという場面が出てくれば、ごく普通のエロオヤジの夢となります。
現に存在する女性が出てくれば、なお結構。

夢を逐一記憶して目覚める性質なので、2時間半ごとに目が覚めてしまいます。
他の人も同じだろうと思っていたのですが、全部の夢を細かに記憶している人はあまりいないらしい。
これも病気の一つなのかと思うのですが、しかし、子どもの頃からこうです。