日刊早坂ノボル新聞

日々のよしなしごとを記しています。

◎床屋と千円カットの違い(482)

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2月26日撮影

◎床屋と千円カットの違い(482)

 オヤジジイがボサボサ頭だと、余計に貧乏臭く見えてしまう。

 そこで散髪して貰いに行くことにした。

 でも、家を出がけに思案した。

 「床屋はまさに濃厚接触だ。肌を直接触る。普通の床屋は顔を剃るし、時間も長い。でも千円カットはバリカンや鋏を一人ずつ消毒せずそのまま使っている」

 どっちもどっちだよな。

 運転しながら考えたが、結局、千円カットにした。

 十五分で終わるから、「極力時間が少ない」という点を選んだのだ。

 店に入ると、4台あった散髪台が2台に減っていた。

 その店はショッピングモールの中にあるが、モール自体が閉店し建て替えになるらしい。

 「今月末までなんですよ。取り壊して立て直すらしいから、次に出来るのは3、4年後ですね」

 半分に減っているから、さすがに混雑している。

 30分ほど待ち、自分の順番が近づいたが、そこで「しくじった」ことを知った。

 片側に座るジーサンがやたらせき込んで、「ゲッホゲホ」と咳を撒き散らしている。

 散髪中だから、マスクはしていないし、遠慮もしない。

 そりゃそうだ。それがジーサンだもの。

 「せめてそっちの台になるなよな」

 そう思ったが、順番から言って、もう片方の台になりそう。

 油断していると、そっちの台の客が理容師に面倒くさい注文をつけ、時間が長く伸びた。

 「おいおい。ここは千円カットだよ。美容院に行けよな」

 後ろでそう言いたくなるほどだ。

 結局、咳き込みジーサンの次に座る羽目になってしまった。

 もうそこで観念し、なすがままに任せることにした。

 「どうせ安倍政権じゃあ、俺など不必要な人間だ」

 いずれ感染するし、するとすぐに発症する。苦しむのは数日だけだ。

 ま、こんなもんだ(笑)。

 

 帰路は、しばらく前に行った24時間中華に行き、中華丼を注文した。ここは並盛が「かなり大盛」で炒飯を食べるのに四苦八苦したが、中華丼は普通だった。メニュウに「餃子二個」とあるので、追加でそれを頼んだ。二個だけなら食えそうだし、腕が分かる。

 すると、席に届いたのは、バカでかいジャンボ餃子だった。

 「おいおい。こりゃいくら何でもでかいよな」

 ここで手元のメニュウを開くと、「餃子二個」は普通の餃子五個ひとセットと同じくらいの値段だった。

 「すげえ。この盛り方は白河以北と同じだよな」

 東京から北に向かうと、白河くらいからご飯の盛り方が変わって来る。定食のどんぶり飯が東京の二倍くらいになるのだ。

 職業構成が変わり、体を使う業種の割合が増えるからだろう。

 こういう盛り方は首都圏では少ないから、「お得感」がすさまじい。

 午後3時過ぎに入ったのに、店内は客も山盛りだった。

 スゲエ。おそらく深夜はトラックの運ちゃんで溢れるだろうな。

 料理人もお運びの女性たちも、大忙し。精一杯声を張り上げている。

 繁盛している店は活気があって楽しい。

 

 店を出て、いつもの神社に寄ると、梅の花が散り始めていた。

 これから日々、春の盛りに向かうが、桜が咲く頃まではどこかもの悲しい。3月は別れのシーズンで、この季節には亡くなる方が多い。

 母の命日も3月だ。

 写真を撮ったが、何も異常が出なかった。

 なかなか良い傾向なのだが、単に「天気が悪かった」だけかもしれん。