◎節分には「豆撒き」だけでいい
3日に家人がスーパーに行くと、母子がこんな会話をしていたそう。
「これ買いたいけど、千円じゃあねえ」
母親が立っていたのは、恵方巻きのコーナーだったらしい。
1本千円じゃあ、確かに「太巻き」としては高額です。
すると、男児が母親に言いました。
「僕はこっちがいいよ」
男の子が指差したのは、クレープだったそう。
恵方巻きはどこか知らない関西地方の習慣だろうから、そのことを否定するつもりはないけれど、東京以北の者にとっては、まったく馴染みの無い習慣だ。
何年か前に、流通大手が始めたわけだが、「ブームにしよう」という魂胆がアリアリで、正直、嫌らしい。
太巻き1本300円がいいとこなのに、「妙な付加価値」を付けて売ろう。パッケージにそう書いてある。
ニュースで「今は全国的に行われている習慣で」みたいなことを言っていたが、とんでもないよ。
コンビニとかス-パーで勝手に言っているだけで、東日本ではじきに廃れると思う。
「3月1日はキムチの日」
「夏至は盛岡冷麺を食べる日」
(あくまで類例ですので、念のため。具体的名称のほうが分かりよいので。)
こんなの、迷惑でしかないよ。たぶん地元の人でも困惑する。
そういう文化で生まれ育った者にとっては、大切な習慣だろうけど、その伝統や文化の外にいる者には何ら意味は無い。
節分には、豆撒きだけで十分だ。余計なものをつけるなよ。
地域の文化だけに、「こんなのくだらない」と言い難いわけだが、「否定し難いだろう」という魂胆も透けて見える。
こいつを企画した担当者なら、俺は平然とケツを蹴れるね。
「ちょっとあざといだろ」と企画を止めないヤツ(そこの社長)の薄い頭をかきむしってやりたいもんだ。