◎夢の話 第751夜 母帰る
23日の午前4時に観た短い夢です。
息子と2人で居間に座っていると、玄関の鍵がガチャガチャと音を立てた。
既に深夜だ。一体誰が・・・。
時計を見ると、夜中の2時だった。
足音がして、居間に入って来たのは、最初が母、次が父だった。
「おお。帰って来たのかあ」
母は確か遠くに旅行に行っていた。
実際、長いコートを着てバッグを持っている。
表情が明るい。だいぶ若くなっているようだ。
60歳になるかならないかの年恰好で、若い頃は美人だったことが分かる。
「お爺さんが迎えに来てくれたから」
え。二人しかいなかったようだが、誰が運転したんだろ。
父はもう免許証を返納したのではなかったか。
父を見ると、しかし父も六十台の半ばくらいだった。
なるほど。父は新しい家の方に行っていたわけだな。仕事で外に出て、帰るのが面倒になると、そっちの家に泊まる。
「とりあえず座ってて。何か作るから」
父母がコートを脱ぎ始めたのを見ながら、台所に立つ。
ここで覚醒。
母が亡くなって1年半ですが、随分、長い「旅行」でした。
母の最期の年にしたように、昨日、息子に刀や鍔の類を一切渡したので、母を思い出したのでしょう。
リアルな夢で、起き上がって、実際に台所に向かったところで完全に目が覚めました。