◎古貨幣迷宮事件簿(兼霊界通信) 「命と引き替えにするもの」
この数日で体調が著しく落ちているが、その分岐点を探すと、「再び古貨幣に関わろうとした時」になる。
となると、思い当たることがある。
「古貨幣のジャンルは命と引き替えに捨てたもの」だということだ。
十五年前に心筋梗塞になり、ひと月入院したが、その後も後遺症やら再発やらで入退院を繰り返した。その後、八年くらい前に心臓の治療で入院した時に「お迎え」が来た。ベッドに座っていると、病室のドアを開けて二人組が入って来たのだが、明らかにこの世の者ではない。周囲の景色(光景)を歪ませる者は生きている人間ではあり得ない。
幸いにも連れて行かれなかったが、引き替えにしたものがあり、それが自分の会社だ。二十年以上会社を経営したが、サービス業の小会社だったから、病身では出来ないことに加え、「延命の代わりに何か大切なものを差し出せ」と言われたような気がしたからだ。これが功を奏し、一年が過ぎても二度目の「お迎え」は来なかった。
「お迎え」に会った人の体験談を遺族から聞いているが、最長で一年後には全員が亡くなっている。めいめいに二度目の「お迎え」が来たと思われるが、当人が亡くなったので確認出来ない。
四年くらい前に、相性の悪い稲荷の神域に立ち入ってしまい、重い障りを得た。
数か月で十二キロ痩せ、医師から心臓の治療を勧められた。だが、私はそれが障りだと承知していたので、外科治療には応じず、ただお祓いだけをした。
八か月掛かったが、障りの主が去ってくれた。
これは、過去にも経験があったから、「人生で大切にして来たもの」を差し出すと、ある程度納得して貰えると分かっていたためだ。
この時には趣味道楽を差し出すことにし、古貨幣を含め、総てを止めることにした。
やはりこれが正解で、またも死なずに済んだ。
今年は例年よりも体調が良かったのだが(ワラシさま効果)、また急激に悪くなった。身の回りに人影も立つ。
何となく「約定を破った」からだろうと思う。
数年来、この領域とは距離を置き、接触しないように心掛けて来たのに、また古貨幣に関わろうとしている。「差し出す」と決めたものを手元に引き寄せたから、その報いが与えられる。
そこで、盆回しを中断し、出品予定品を知人に託し、入札等に出して貰おうと思う。
なるべく雑銭の会の関係者に安価で提供しようという意図から、盆回しにしようとしたのだが、外部入札では配慮が出来ず残念だ。
ま、未使用の銀貨類が中心だから、穴銭収集家の収集対象外ではある。
これまで掲示した品については、責任上、十日程度受け入れるが、その後で消そうと思う。
それで体調が少しでも改善されるなら助かる。
やはり古貨幣についえは、人を遠ざける書き方をしつつ、暇潰し程度に書き殴るのに留めた方がよさそうだ。
ちなみに、「死期の到来」は目視確認出来る場合がある。
その典型的な例は「お迎え」で、これは人の姿をして訪問して来る。私の家族親族だけで3例あるから、他にも沢山いる筈だ。実際、他にも5例くらいの話を聞いた。
この時、「まだ連れて行かれるわけにはいかない」と先方に伝え、帰って貰うわけだが、人間と同じで手ぶらではなかなか帰ってはくれない。
そこで「自分の人生で大切だったもの」をお土産に渡す。そんな意味になるかと思う。
俄かには信じられぬと思うが、私は幾度も「あと数か月もたない」と言われて来た。
だが、こうやってまだ生きている。
これは、基本的に「直感を信じて行動する」ことによる。
私はもはや「仕事」を差し出し、「道楽」を与えたので、もはや代替提供できるものが残っていない。次はもう逃げられないと思う。