日刊早坂ノボル新聞

日々のよしなしごとを記しています。

◎夢の話R070904「ジジイ戻る」

夢の話R070904「ジジイ戻る」
 日中、電話が来ると、大体は営業か、世論調査だ。各種メディアは調査会社に実査を委託しているが、電話番号簿から無作為に選び自動音声で掛ける。データを収集すると、性年齢を基に分類し、日本人の人口構造に合わせて調整する。
 昔は真面目な意識・行動調査は、住民基本台帳の記載住所を基にサンプルを抽出した。これはコピーできないから、役所に人員を送って、手書きで筆写させる。
 全国規模の調査の場合、市町村自治体の人口規模や校正を基に、先に自治体を選び、その自治体に担当員を送る。
 このサンプリングだけで既に1票当たり平均1千5百円から2千5百円かかる。指定統計だと、全国で「万人」の桁で調べたりするから、費用はかなりの額になった。
 この費用を圧縮するにはどうするか。
 結論はひとつで、最も金がかかるのはサンプリングなので、「抽出名簿を使いまわしする」ことになる。こうすると費用を半分に抑えられる。
 書写した名簿を基に、初発のサンプルの位置を変え、そこから等間隔に選ぶ。こうすれば抽出に人を派遣しなくともよい。

 今のメディアの電話戸口調査はもっと簡単だ。1)電話番号簿を基に乱数表の番号に当てはめる、2)番号自体を合成する、の2つに一つだ・
 この費用を圧縮するには、同じ抽出者の違う位置から選ぶと作業が減る。
 そうなると、同じ人が当たる確率が高まるから、一度与論調査のサンプルに当たると、繰り返し電話がかかって来る。
 実際、当家では参院選の前には、週に2回自動音背が流れた。

 この場合、回答する人はそのままその電話で回答するから、サンプルの個別番号(電話番号)に、回答結果が紐づけされることになる。
 「同じサンプルに送る」時に「回答傾向が既知」であれば、結果は幾らでも合成できる。
 前回、「石破政権を支持します」と答えた珍しい人に、十日後にもう一度同じ質問を摺れば、大体は同じ答えをする。政治は進行を変わりないから、急に態度が変わることはまれだ。
 昨今の「石破政権の支持率が上昇」というニュースを見ると、「ああ、やってるな」と思う。
 実際に其の手のことを仕事でやっていた人間が言うのだから間違いない。
 ま、メディアは調査会社にやらせることが殆どだろうから、結果が合成(捏造)されていることを、メディア自身も知らないかもしれん。
 あるいは、その調査集計の時に、ハッキングしてデータを改ざんするという手もある。この手の葉ロシアが得意で、中国人はぼろを出しやすい。
 こういう外国によるデータ改ざんも、十分医起こりうる。
 何せ、全国に千票とか2千票程度の調査だ。しかも手法が雑。

 ま、官公庁の調査だと、予め「こういう方向で取りまとめたいので」と指示があるから、調査票の設計段階から、その方向に答えやすくなるように誘導する。
 例えば、大げさに書けばこう。
 「昨今、裏金や増税が国民の関心になっていますが、あなたは自民党政権を支持しますか」
 「野党の減税案には、財政の裏付けがないという指摘がありますが、あなたは国民民主党を支持しますか」
 これで回答傾向にバイアスを掛ける。
 これは実際に常時やっていた。もちろん、こんなに分かりやすくはなく、素材を散りばめたうえで、最後に訊く。

 てなことを知っているので、世論調査には解党しない。
 理由は「バカらしいから」だ・
 それでも頻繁にかかって来るのは、誰かが抽出して、それを使いまわししているから、ということ。
 (通院時刻なので中断。)

 

再開。通院すると様々なことがあり、帰宅してひと眠りしたら、前回の夢の内容を殆ど忘れてしまった。
 前々日に、日中に吐く数回の電話があり、それが何かの調査と無言電話だった。無言 

 電話の方は、電話を掛けて来ておきながら、こちらの対応を測るように聞き耳を立てている気配がある。
 昔は中高生の悪戯だったが、今はほぼ総てが詐欺電話なそうだ。
 相手が先に声を掛けるのを待つ。これは気になること(多くは心配事)があり、その相手は心配する相手、すなわち子どもとか近親だ。
 「おい。※※、大丈夫か」と反応したら、その相手に成りすます。問題ごとがある時には、冷静な判断が出来ないから、これに乗じる。

 日中に「NTTの料金が入金されておりません」という詐欺電話(自動音声)やら、無言詐欺電話やらが6回は掛かって来たので、これが記憶に残っていたらしい。

 ここからが夢の内容だ。
 午前二時。横になって寝ていたが、突然電話が掛かって来た。
 「・・・」
 「この夜中に、また詐欺電話か。こんな事案に用事があって連絡したなら、すぐに用件を話すもんだぞ」
 すると、相手が口を開いた。
 「再起不能
 ジーサンの声だった。
 一瞬、四年前の稲荷の時を思い出した。
 あの時には、携帯電話が勝手に話し始めたが、音声認識パターンの羅列ではなく、内容があった。
 「憑いた、お前に取り憑いた」
 この時のジーサンの声に似ている。

 「また来たか」
 だが、こういうのは相手を脅すためのよくある手口だ。
 「相手が気にしていることを持ち出して、操ろうとするのは脅迫の手段としては初歩的だな。おめえは素人だ」
 あの時のジーサンなら、それこそフードプロセッサーくらいは、がんがん動かして見せるだろ。
 「要は、お前はまだアマチュアの幽霊か、ただの夢だ。俺が二週後の危機に心を集中しているから現れただけ」
 仕掛けが見えるようでは、優秀な詐欺師でも、まともな悪霊でもないというこった。
 「出直して来い」
 ここで覚醒。