日刊早坂ノボル新聞

日々のよしなしごとを記しています。

◎実際に体験した「ちょっとだけ怖い話」 4)女が後をついて来る話

◎実際に体験した「ちょっとだけ怖い話」 4)女が後をついて来る話

 人によっては「ちょっと」ではないかも知れぬ。

 

 この女のことは、ブログやSNSに繰り返し掲示している。

 あの世の実在を示す「分かりよいケース」だから、説明が楽だ。

 既に記したことを再編集した内容であり、また現在、目に出血があり、推敲も校正も出来ぬ状態なので、不首尾があることを予めお知らせして置く。

 

①女が私を見付ける

 この女が最初に現れたのは、平成二十八年のことだ。

 小鹿野町にある小鹿荘という温泉旅館に立ち寄った時に、玄関の前で家人を撮影すると、たまたま背後に写り込んでいた(①)。

 旅館の中に入った時から、私には「かやかや」という声が聞こえていた。これは「壁の向こうから漏れ届くような」小さな声だ。お湯に入っている時にも聞こえていたが、後で家人に聞くと、やはり同じように「声が聞こえていた」と言う。

 ガラス窓に映っているので、女がいたのは、私の後方、二十㍍くらい後ろになる。遠くの木々は七八十㍍は先だから、そこにいたわけではない。

 あまり鮮明でないこともあり、左程気に留めなかったが、後で点検してみると、他にも子どもが窓から覗いていたりした。

 長らくこの旅館の名前を伏せて来たのだが、今回からきちんと記すことにした。コロナの影響で旅客全般が減ったから、どういう理由でも、その地を訪れる人が増えればよいという理由からだ。

 なお、殆どの人にとってはごく普通の旅館で、多くの人が難なく利用している。いわゆる「スポット」のようなものではない。

 私や家人など、ごく一部の者にとっては、接点が生じやすいだけ。

 日帰り入浴しか経験がないので確かではないが、夜中に怖ろしいことも起きなければ、座敷童も出ないと思う。

 

②女の眼に凝視される

 この温泉には「日帰り入浴OK」の看板がなく、平日であれば、日中は空いているので、気楽に訪問できる。小鹿野町には、「わらじかつ丼」の発祥店(安田屋)があるから、まずその店でかつ丼を食べ、帰りに小鹿荘に寄る、という半日の行楽が出来る。

 平成三十一年の年明けに、この旅館を訪れたのだが、例によって玄関で撮影すると、窓には私をガン見する目が開いていた。女性の眼のようだが、特に何をしたわけでもない。

 後で分かったことだが、私の周りには、常時、「煙玉」が飛んでいるらしい。これまで色んな場所に出掛けて来たが、TPOらしきものが整うと、必ず「白い煙の玉」が出る。この「煙玉」はほとんどが自然現象だが、たまに説明のつかぬものが画像だけに残る。場所を問わず出るのであれば、原因はその場所ではなく、私の方と見なすのが合理的な考え方だ。 

 

③背後から女に抱き抱えられる

 前項から三か月後、夕方近くになり、K神社の前で撮影すると、私の背後に「常人よりもサイズがかなり大きい女」が私に覆い被さっていた。当初は施設内部にいる人かもしれぬと思ったのだが、女は白い着物を着ており、さらに胸元が割れていた。祈祷を受ける時に身に着けるものではないし、そもそも中の人ともサイズが違っていた。

 この構図は、まるで「幽霊に取り憑かれている」状態そのものだから、さすがに良い気持ちはしない。

 だが、だからと言って、その後、別段特別な出来事が起きた訳でもない。

 世間で言われるこの手の話とは、まるで違う展開になって来た。

 

④背後に「白い着物の女」が立つ

 これは時間がだいぶ経ってからの出来事だと思っていたが、実際には②の「眼」から四か月後のことだった。

 再び小鹿荘を訪れたのだが、今度は私の真後ろに「白い着物の女」が立っていた。

 これは、六割以上の人がまったく認識出来ぬかもしれぬ。

 もちろん、当事者の私は別だ。現実に「後ろに立たれる」と、まったりした圧力を背中に受ける。

 昨年、私は日高の村社で、悪縁(霊)に憑依されたが、その時には「はっきりした感触」を覚えた。頭全体に蜘蛛の巣がかかったような触感があったのだが、手で払っても蜘蛛の巣はなかった。

 過去に遡り、それと同様の経験の有無を確認してみると、やはり所々で起きていた。 

 それまでは、それが幽霊の影響だとは思わず、認識出来なかったわけだ。

 幽霊がまとわりつくと、ある種独特の「どろっとした」「まったりとした」圧力を受ける。それが自分に憑依するところまで行くと、頭全体に蜘蛛の巣がかかったような感触を覚える。昨年の体感は二番目のレベルだった。

 かたや「どろっとした圧力」は、ごく前段階での感覚になる。

 目の前が屏風で遮られていても、その向こう側に誰かが居れば、何となく気配で分かるわけだが、これはそれと似たような感覚だ。空気が澱んだような重い気配がある。

 この画像で、最もはっきりしているのは「頭」の部分で、私には顔の表情までもが見える。髪の毛が認識出来る人は割といるのではないかと思う。

 「女の心は髪にある」「髪は女の命」と言うが、それはそれだけ女性にとって想い入れのある部分だということなのかもしれぬ。

 

⑥付帯的状況 老人の幽霊を拾う(⑦に関連)

 これは多少、宜しくない状況だったので、施設名などは記述を避ける。

 たまたま産直施設を訪れ、日帰り入浴施設の前を通ったのだが、何となく「もわっ」とした視線を覚えた。人ではない者の視線であって、その主を目視で見つけるのは難しいから、すぐにカメラを出して撮影した。

 すると、ガラス戸には老人の顔が出ていた。

 まだ「死後の闇」から目覚めたばかりで、少し驚いた表情をしているように見える。

 不慮の事故で亡くなると、こんな風に何年間かを闇の中で過ごした後、不意に目覚める。その時には、本人は従前の意識でいるが、親族や友人知人は既に遠い存在になっている。

 当人(幽霊だが)も記憶が確かではなく、憶えているのは死に間際の感情くらいだから、訳も分からず、当てもなく彷徨うことになる。

 私は心停止を経験したことがある。それ以後、常時「生死の境目を跨いで立つ」ようになっているようで、老人との間にも何かしらの接点があるようだ。

 もしかすると、この老人を目覚めさせたのは、私の周囲の煙玉ではなかったのかとも思うが、詳しい事は分からない。

 まずは老人が「たまたまそう見えた」ものではないことを確かめたのだが、どうやら物理的な要因は見当たらなかった。確実に幽霊なので、数日後に改めてご供養に赴いた。

 放置すれば、いずれは悪縁(霊)化するだろうし、あるいはひたすら私の後をついて来るかもしれぬ。行き場を失っているなら、たとえ小さくとも灯りを頼りに進むからだ。

 四の五の考えず、こういう場合は先んじて打てる手を繰り出す方が無難だ。

 

⑦「白い着物の女」に宿縁を示される

 老人の件から四日後に、準備を整えたうえで、あの施設に向かった。

 他の人に知られぬようにお焼香をして、「お寺と神社を回るから、私について来て、いずれか好きな方でご供養して貰うようにしなさい」と告げた。

 ちなみに、人が見ればさぞ奇異な光景だろうから、目に付き難い頃合いを選んで行っている。加えて、携帯用の焼香道具を持参しているので、火の不始末も無いことを断言して置く。

 ひと通り済ませた後に、改めて玄関の前で自分自身を撮影した。この場合は、私の周りに老人の姿が出ても、何ら問題がない。その場所から連れ出そうとしていたのだから、むしろそれでよい。

 だが、画像に残ったのは、私の背後に立つ「白い服の女」だった。

 袖の部分が少し見えるだけなので、それが着物なのか洋服なのかは確認できぬが、頭のサイズやかたちから見て、従前の「白い着物の女」と見て良いと思う。

 女の手指の先が鮮明に出ており、これは偶然には起こり得ぬ像だ。

 女の手首には、銀色のチェーンのようなものが出ているのだが、その先を辿って行くと、私の手首に繋がっていた。

 常識的には、これは女が私との関りについて示したものと考えられると思う。

 女は、数年前に私を発見し、「縁」を確信したので、私について来ていたということだ。

 その象徴が鎖だ。これは「深い関わり」を示すものと見て間違いなかろう。

 眼に見えるかたちでこれを示し、私もそのことを認識した。このため、女は「これ以上、説明する必要がない」と思ったのか、それ以後は姿を現さなくなった。

 ただし、私が死んだ時には、幽界の入り口でこの女が私を待っているのではないかと思う。

 

⑧その他の状況 「白い着物の女」だけではない

 「白い着物の女」には、何ら悪意が無い。画像の中で、「自分がそこにいる」ことを示しただけで、特別な出来事など何ひとつ起きなかった。

 だが、幽霊はそういう者ばかりではない。私は(幽霊から)見つかりやすい境遇にあるから、常時、色んな者がまとわりつく。

 付録の画像は令和三年に撮影したものだ。

 これは殆どの者が見えぬ(識別できぬ)と思う。

 見えぬのは、「見せまい」「気取られまい」と身を隠しているからで、自身を明かさぬのは、殆どが悪意を持っているからだ。

 幽霊の中で最も性質が悪いのは、一切気配を出さず、ひたすら悪意を打ち込んで来る者だ。

 相手の所在が分からねば、対策を打つことが出来ない。

 唯一確認出来るのは、紙垂の間から左目が覗いていることだ。

 眼は心根を表すが、ここには悪意がぎらぎらと光っている。

 女は「私のすることを邪魔するなよ」と言っていると思う。

 一時はこれも「白い着物の女」ではないかと思っていたが、②の視線とはまるで違う。

 これは恐らく「イリス」(女の悪霊)の仲間だろう。

 この数週間後に撮影したのが、「男性に取り憑く女の幽霊」の画像だった。

 

 さて、「白い着物の女」は二年以上、私のごく近くにいた。

 ブログやSNSに、「いつも誰かが傍に立っている」と幾度も記して来たが、そのうちの一体がこの女だ。カウンターの陰に立ち、時々、私を覗き見るのもこの女だったと思う。

 今は女の存在をそれほど強く感じぬが、その代わりに別の者が入れ替わり立ち代わり寄って来る。

 

追記)「老人」の件で、「たまたま私が来たから」のような書き方をしたが、老人が見たのは私では無く「白い着物の女」のことだったかもしれぬ。

 私には「かつて女性修験者だった」記憶があるのだが、共通点が多いことから、死んだ後にあの女と同化するのではないかと思う。