日刊早坂ノボル新聞

日々のよしなしごとを記しています。

怪談

◎「怪談」シリーズ 第七話 「真夜中の宴会」

◎「怪談」シリーズ 第七話 「真夜中の宴会」 幾度か地名を隠して記したが、もはやかなりの年月が経ち、その場所も人も替わっていると思う。 ここでは極力実名で記す。 これは私が大学生の時に体験した話だ。 シュラフひとつを持ち、青函連絡船に乗って、北海…

◎霊感のある人とない人の違い

◎霊感のある人とない人の違い 題名はやや「釣り」気味で、霊感自体は誰にもある。一方、特別な霊能力などというものは存在しておらず、単純に知覚範囲が広いだけだ。視角の場合は、可視波長域が少し広いのだが、近視や遠視を能力と呼ばぬのと同様に、その人…

◎ガラス窓に映る人影

◎ガラス窓に映る人影 「あの世」ウォッチングを本格的に始めたのは、ほんの小さな偶然からだった。 心臓の治療の後、長らく体調が優れぬままだったが、神社猫のトラに会うことを励みにして、「トラの神社」に通うことにした。(当事者に迷惑をかけぬよう神社…

◎何ひとつ解決していない (644)

飯能 能仁寺にて ◎何ひとつ解決していない (644) 昨夜、午前三時頃に階下に降り、コーヒーを淹れようとしたら、すぐ近くに「黒いひと」が立っていた。 従前は「カウンターの陰に女がいる」ことが多かったのだが、今回は「黒いひと」がまともに出た。こ…

◎実際に体験した「ちょっとだけ怖い話」 4)女が後をついて来る話

◎実際に体験した「ちょっとだけ怖い話」 4)女が後をついて来る話 人によっては「ちょっと」ではないかも知れぬ。 この女のことは、ブログやSNSに繰り返し掲示している。 あの世の実在を示す「分かりよいケース」だから、説明が楽だ。 既に記したことを再編…

◎実際に体験した「ちょっとだけ怖い話」 3)人形が声を上げる

◎実際に体験した「ちょっとだけ怖い話」 3)人形が声を上げる 実際に体験した「ちょっとだけ怖い話」の続きになる。 最近、次女が転職し、自宅通勤に替わって、一緒に暮らすようになった。 この次女は、五六歳くらいまで、時々、幽霊を見ていた。 幼児には、…

◎実際に体験した「ちょっとだけ怖い話」 2)扉が開かなくなる話

◎実際に体験した「ちょっとだけ怖い話」 2)扉が開かなくなる話 脚色を避け、事実に即した出来事をなるべく平坦に記す。怪談まで行かず、日常の中で起きた「ちょっとした怖い話」程度の内容となる。 2)扉が開かなくなる話 かなり昔のことだが、出先で、かつ…

◎実際に体験した「ちょっとだけ怖い話」 1)カーナビが山中に導く話

◎実際に体験した「ちょっとだけ怖い話」 幽霊について、怖ろしい局面だけに眼を注ぐのは、あまり適切ではないと思う。 ライオンや鰐は怖ろしいようでいて、実は自分なりの生を生きているだけだから、ライオンや鰐そのものを怖ろしい存在と見なすのは、確から…

◎「怪談」 第十話 岬の家

◎「怪談」 第十話 岬の家 「怪談」は「夢の話」や様々な人の体験談を元に、「本当にあった、みたいな作り話」を再構成したものです。 第十話 岬の家 前田キャリーは外国籍の女性だ(二十五歳)。日本人と結婚し、日本国内に住んでいる。 日本で暮らすように…

◎怪談 第九話 池の畔に立つ女

◎怪談 第九話 池の畔に立つ女 怪談は「夢の話」や体験談を基に、実際にあった(みたいな)怖い話に再構成するものです。 これは二十年前に実際に体験したことだ。 私は古貨幣の鋳造技法について調べていたのだが、たまたま鋳銭地近くの旧家ゆかりの人と知り…

◎怪談 第七話 マナナンガ

◎怪談 第七話 マナナンガ 「怪談」シリーズは、「夢の話」などを基に、本当にはない「怖そうな作り話」として再構成するものです。 外国籍の妻が「お祖母ちゃんが亡くなったから、国に帰りたい」と言う。 こんな時世だから、国際便に乗るのはちとやっかいだ…

◎『怪談』 第5話 山小屋

◎『怪談』 第5話 山小屋 『怪談』は「夢の話」や様々な人の体験談を基に、「本当にあったみたいな作り話」として再構成するものです。これはかなり前に記した話の再録ですが、途中から設定を変えてあります。 『怪談』 第5話 山小屋 ひとの記憶は都合よく…

◎怪談 第八夜 彷徨う人 (夢の話 第973夜 8月6日午前二時)

◎怪談 第八夜 彷徨う人 (夢の話 第973夜 8月6日午前二時) ふと思いつき、一人でキャンプに行くことにした。 と言っても、郷里の山の麓にある駐車場だから、里帰りするのと同じことだ。 俺はいざ思い立つと、やらずにはおれぬ性格だ。すぐに近所のキャ…

◎『怪談』第7話 座敷童の話

◎『怪談』第7話 座敷童の話 五歳くらいの時に、母の実家に泊まりに行った。正確には「数日ほど預けられた」と言った方がいいかもしれん。 夜は祖母の隣で寝たのだが、最初の日の夜中の十二時を回ってもまるで眠れず、目を瞑ってあれこれと考えごとをしていた…

◎『怪談』 第2話 写真   2017-8再録

『怪談』は「夢の話」や様々な人の体験談を元に、「本当にあった、みたいな作り話」として再構成するものです。 参考図 幽霊はあの手この手で近づく。これはその場の人に擬態するケース。(R021201) ◎『怪談』 第2話 写真 2017-8再録 これは今年になり、私…

◎『怪談』 第3話 磯女(いそめ)  2018再録

『怪談』は「夢の話」や様々な人の体験談を元に、「本当にあった、みたいな作り話」として再構成するものです。 『怪談』 第3話 磯女(いそめ) 再録 これは十年前に私自身が体験した、世にも怖ろしい出来事の話です。 私は生まれつき、「勘」の立つ性格で…

◎『怪談』 第1話 赤い服の女 (再録)

◎『怪談』 第1話 赤い服の女 (再録) 四年前の記事を再録します。割と現実的なのは、実際にこれに似た経験をしているから、ということ。 これは大学時代に、私と友人が実際に経験した話です。 秋口の夜中に、悪友の北川から急に電話が掛かって来ました。 …

◎『怪談』 第6話 「寮に出る幽霊」

◎『怪談』 第6話 「寮に出る幽霊」 「怪談」シリーズを再開することにした。 若い時に一年だけ寮生活をしていた時期がある。 そこは新築の三階建ての寮だったのだが、そこには最初から幽霊が出た。 私自身も実体験がある。 その寮は三階建ての各階に三畳の…

◎夢の話 第960夜 ギャラリー

◎夢の話 第960夜 ギャラリー 十四日の午前二時に観た夢です。 うたた寝から目覚めると、バスの中だった。 俺は池袋線沿線に住んでいたから、中央線の街で酒を飲んだ後には帰宅するのにバスを使った。新宿や池袋を経由するのは、遠回りで無駄なような気が…

◎北海道でのほんの少し怖い体験

◎北海道でのほんの少し怖い体験 若い頃に各駅停車を乗り継いで稚内まで行ったことがある。 その途中、各地を見物するため寄り道したのだが、登別に着いた時が午後八時頃。 もちろん、泊まる場所の宛は無い。 大体は駅前で寝袋に入って寝ていたが、その駅前に…

◎夏の怪談 「気のせいではないぞよ」

◎夏の怪談 「気のせいではないぞよ」 前記事の「けして気のせいではない」というフレーズで、思い出すことがあります。 今から20年ちょっと前の話。 私と妻、生まれてまだ半年にならない長男、そして父(お祖父ちゃん)と一緒に三陸の海に行った時のことで…

◎『怪談』 第4話 娘を失った父親の告白

◎『怪談』 第4話 娘を失った父親の告白 『怪談』は「夢の話」や様々な人の体験談を基に、「本当にあった、みたいな作り話」として再構成するものです。12話程度まとまったら、さらに書き直して作品に取りまとめるつもりです。 ◎『怪談』 第4話 娘を失っ…

『怪談』 第3話 磯女(いそめ)

『怪談』 第3話 磯女(いそめ) 『怪談』は「夢の話」や様々な人の体験談を基に、「本当にあった、みたいな作り話」として再構成するものです。 ◎『怪談』 第3話 磯女(いそめ) これは十年前に私自身が体験した、世にも怖ろしい出来事の話です。 私は生ま…

◎『怪談』 第2話 写真

『怪談』は「夢の話」や様々な人の体験談を元に、「本当にあった、みたいな作り話」として再構成するものです。 ◎『怪談』 第2話 写真 これは今年になり、私の友人に実際に起きた出来事です。 三月前のことです。嶋田という友人の奥さんから連絡があり、私…

◎怪談 第1話 赤い服の女

『怪談』は「夢の話」や様々な人の体験談を元に、「本当にあった、みたいな作り話」として再構成するものです。 ◎怪談 第1話 赤い服の女 これは大学時代に、私と友人が実際に経験した話です。 秋口の夜中に、悪友の北川から急に電話が掛かって来ました。 「…