日刊早坂ノボル新聞

日々のよしなしごとを記しています。

#コレクション

◎古貨幣迷宮事件簿 「雑銭の中から」

◎古貨幣迷宮事件簿 「雑銭の中から」 火曜は通院日で、眼科の検診があったから、それ以降は細かい文字が見えなくなった。仕方なく、別にやれることを探したが、雑銭くらいしか手元にない。 前に所沢Nコインズの倉庫から出た雑銭を売却に供したが、Aは手元に…

◎古貨幣迷宮事件簿 「南部銭のあれこれ」その2 (『南部駒』より)

南部銭のあれこれ その2 ◎古貨幣迷宮事件簿 「南部銭のあれこれ」その2(『南部駒』より) 引き続き、『南部駒』より一部引用し、K氏の思い出を記す。普通は他人の持ち物についてあれこれ品評などせぬものだが、K氏より「解明してくれ」と言われていること…

◎古貨幣迷宮事件簿 「見寛の原母」

四年銭小様から見寛に至る流れ ◎古貨幣迷宮事件簿 「見寛の原母」 資料整理を進めていると、みちのく大会(18回)の記念銭譜が出て来た。 南部古泉研究会(昆会長)の主催の時のもので、銭譜の作成には私も関与した。 末尾に「北岩手(八戸方面)に於ける…

◎古貨幣迷宮事件簿 『南部駒』

『南部駒』 南部古泉会資料集 抽出 ◎古貨幣迷宮事件簿 『南部駒』 十数年前から、資料を含めた「古貨幣に関する一切」を譲渡(または贈呈)して来たが、既にそれも終盤だ。存命中に完了出来るのであれば、我ながら収集家では珍しい例だと思う。 『南部駒』は…

◎古貨幣迷宮事件簿 「雑銭の話」(続き)

小さく赤い文銭 ◎古貨幣迷宮事件簿 「雑銭の話」(続き) 雑銭を何万枚と触っていると、いつの間にかある種独特の「勘」が働くようになる。 特に意識せずとも、「手に吸い付いて来る」ようにこれという品が「立ち上がる」ようになる。一枚一枚手に取って見ず…

◎古貨幣迷宮事件簿 「雑銭の枚数数え」

◎古貨幣迷宮事件簿 「雑銭の枚数数え」 どうやら死なずに済み、遺産分与とはならなかったようなので、かつての知己を中心にサービスしてあげようと掲示したが、今回の雑銭については食いつきがなかった。 最初のひとつに食いつかぬなら、次のにも無いので、…

◎古貨幣迷宮事件簿 「古銭会での実際 ─主に古金銀の話─」

◎古貨幣迷宮事件簿 「古銭会での実際 ─主に古金銀の話─」 「雑銭の会」は三十数年前に発足した日本初の「ウェブ古銭会」で、当時はウェブ上ではまだ固定ページだけのサイトが大半だったから、割合多くの人が閲覧してくれた。 活動の目的は、実は個人的な目論…

◎古貨幣迷宮事件簿 「取り置き箱より」

◎古貨幣迷宮事件簿 「取り置き箱より」 日によって調子の良し悪しがあり、「何時までに何を」の目算が立たない。 その辺は、既に十年以上前から「会議・会合・飲み会には出ない」「冠婚葬祭も親の葬式だけ」と宣言している。何か約束をしたところで守れぬし…

◎古貨幣迷宮事件簿 「雑銭の会 福々セールの開始」

◎古貨幣迷宮事件簿 「雑銭の会 福々セールの開始」 納戸などから再び古道具や雑銭の類が出て来たので、処分することにした。 ほぼ最終段階なので、これまでの感謝の気持ちを込め、「福々セール」として順次、売却して行く。 「福」は「残り物に福」に由来す…

◎古貨幣迷宮事件簿 「分類が取り違っていた件」

◎古貨幣迷宮事件簿 「分類が取り違っていた件」 納戸や外の道具小屋の隅から幾らか古銭が出て来た。なるべく水面下で譲渡したり、差し上げたりしようと思うが、まだ数が多い。例によって、近代貨雑銭まで梱包されていた。ややウンザリ。 ま、差し迫った危機…

◎納戸の中から

◎納戸の中から 納戸の中から、麻袋入りの雑銭60キロが出て来た。 やれやれ、つい最近三千枚ほど処分したばかりだというのに、まだ残っていたのか。 ちなみに、「文政銭のサンプル」として百五十枚くらいを見本で見せたと思うが、「サンプル」という表記の…

◎古貨幣迷宮事件簿 「雑銭資料の整理処分」

◎古貨幣迷宮事件簿 「雑銭資料の整理処分」 書庫の整理を始めたはよいが、自宅と郷里の倉庫を合わせて何千冊あるか分からない。ま、大半を廃棄処分にするとして、他の人が使えそうなものを売却することにした。 書庫やケースの中を検めると、紙類だけでなく…

◎古貨幣迷宮事件簿 「本15 南部史談会誌」の史料紹介

◎古貨幣迷宮事件簿 「本15 南部史談会誌」の史料紹介 盛岡・八戸の両南部藩の郷土史全般、あるいは鋳造貨幣に関連する資料のうち、「バイブル」に近いのが、この『南部史談会誌』だ。あるいは、古貨幣に限定するのであれば『岩手に於ける鋳銭』(とりわけ昭…

◎放出資料の解説(続き)

◎放出資料の解説(続き) 『南部叢書 第九冊』 『南部叢書』第九冊は、南部地方の史書や伝承、口碑を取り纏めたものだ。このうち「九戸軍談記」を読もうと思って入手したのだが、明らかに昔の人が書いた小説だった(作り話)。 ま、この書自体はそれほど古い…

◎古貨幣迷宮事件簿 「資料整理の開始のお知らせと掲載拓に関する雑感」

資料01および02 ◎古貨幣迷宮事件簿 「資料整理の開始のお知らせと掲載拓に関する雑感」 収集品の大半が失われてみると、さすがにパッタリと関心が薄れる。 残り物は、ポツポツと系統性のない単品や雑銭、紙資料などだ。 資料庫の整理も始めているので、ウェ…

◎古貨幣迷宮事件簿 「追補:背盛鉄銭のあれこれ」

追補 「背盛鉄銭のあれこれ」 ◎古貨幣迷宮事件簿 「追補:背盛鉄銭のあれこれ」 自分にとって重要で大切にして来た品物を手放すと、その瞬間に自身の心から「ぽろり」と何かが転げ落ちた感覚がある。 そして、その後は、思い入れのみならず、関心さえも薄れ…

◎古貨幣迷宮事件簿 「違和感の理由」

違和感を覚える文政離用通 ◎古貨幣迷宮事件簿 「違和感の理由」 密鋳銭セットに仮入れして置いた「文政風」の離用通について、改めて「何故に違和感を覚えるのか」と確かめることにした。 そろそろ処分も終盤なので、これまで付き合ってくれた方々への分譲を…

◎古貨幣迷宮事件簿 「吉田の牛曳に関する素朴な疑問」

「吉田牛曳」各種 ◎古貨幣迷宮事件簿 「吉田の牛曳に関する素朴な疑問」 今まで誰も疑問に思わなかったのだろうか。 なぜこの絵銭では「牛曳」なのか? 一般に「馬は引くもの、牛は追うもの」だ。 どれくらい前からなのかは調べていないので分からぬが、馬に…

◎古貨幣迷宮事件簿 「花巻商人の私札と準公札」

花巻四日町井筒屋源平衛の預切手と花巻川口町会所札 ◎古貨幣迷宮事件簿 「花巻商人の私札と準公札」 今年は一月から体調不良が続き、さすがに「今回ばかりは乗り越えられない」と思ったので、収集品を総て売却に供することと決心した。もちろん、検討が必要…

◎古貨幣迷宮事件簿 N073およびN074について

追加処分品 N074の型の検証 ◎古貨幣迷宮事件簿 N073およびN074について かなり細に入った品なので、詳しく南部銭を研究する人以外には向かない。そこでいっそのこと、資料館を含め誰かに贈呈しようかと思っていたが、それも姿勢としては収集家を小馬鹿にした…

◎古貨幣迷宮事件簿 「赤札入札コーナー設置」および「担当者交替」について

◎古貨幣迷宮事件簿 「赤札入札コーナー設置」および「担当者交替」について 五月十日で売却担当が私から別の者に交代します。 それまでの期間、「赤札入札コーナー」を設置し、入札方式で在庫品一掃セールを行います。方式は通常の「(古銭会での)交換入札…

◎古貨幣迷宮事件簿 「浄法寺背盛の銭径と厚さの調整」

浄法寺背盛濶縁と接郭背盛 ◎古貨幣迷宮事件簿 「浄法寺背盛の銭径と厚さの調整」 まだ体調が戻らぬので、要点だけ簡単に述べる。 浄法寺背盛濶縁を例にとって、銭径と厚さの調整方法について考える。 「浄法寺背盛濶縁について」 浄法寺背盛には、面背とも内…

◎古貨幣迷宮事件簿 「古札類」続き

盛岡藩花巻の商人札と角館古札 ◎古貨幣迷宮事件簿 「古札類」続き 体調不良にて十日ほど休養。どうやら自前での処理は出来なくなりそうなので、自社ウェブを通じた処分は四月末にて終了となる見込みだ。以後は息子なり代理の者が一般入札にて処理することに…

◎古貨幣迷宮事件簿 「軍票の話」

◎古貨幣迷宮事件簿 「軍票の話」 かなり昔、私がまだ二十歳くらいの頃に、タイのバンコクからシンガポールまで、鉄道とバスを乗り継いでの旅をしたことがある。 タイとマレーシアの国境付近の町に数日ほど滞在したのだが、毎日、同じ店で食事をしていた。 日…

◎古貨幣迷宮事件簿 「花巻商人の古札」

花巻商人の私札 ◎古貨幣迷宮事件簿 「花巻商人の古札」 収集品の整理を始めて、「生きているうちにこれを手放す日が来るのか」と思ったことが幾度かあるが、これらはその最たるものだ。 「いずれにせよ入院治療を受け、数か月は安静にしていることになる」か…

◎古貨幣迷宮事件簿 「古札類の続き」

◎古貨幣迷宮事件簿 「古札類の続き」 今日は割合調子が良い方なので、夜間まで整理作業を進めようと思う。 C41 盛岡藩花輪 伊勢屋庄六 銭五十文 上品 この品を市場に出したのは今のところ全品とも私だけ。 偶然入手した品だが、当初はどこの何という商人のも…

◎古貨幣迷宮事件簿 「C古札類(続き)」

盛岡藩 私札類 角館 小林浄左衛門(推定) 米切手 角館 私札類 ◎古貨幣迷宮事件簿 「C古札類(続き)」 先ほど出品掲示をした。概ね半日以内に反応があるジャンルだ。 C36-40 盛岡藩領内の私札 自分用に撮り置いていたもの。要は状態が良いか、あるいは何か…

◎古貨幣迷宮事件簿 「米をお金に換える」

角館 米切手 ※「小林浄右衛門」としてあるが、「浄左衛門」である。 ◎古貨幣迷宮事件簿 「米をお金に換える」 今では日本のどこに行っても、人々がほぼ同じ制度および生活習慣の下で暮らしている。当たり前の認識だ。 ところが、わずか百数十年前の藩政期に…

◎古貨幣迷宮事件簿 「三百年の歴史」

宗門人別改 と 明治の預かり切手 ◎古貨幣迷宮事件簿 「三百年の歴史」 引き続き古文書を整理しているが、さすが江戸の初期から明治までの書き物がバラバラに入っていたので、収拾をつけるのが難しい。 集中力自体が続かぬので、思案してしまう。 画像左は家…

◎古貨幣迷宮事件簿 「文化年間の紙」

文化年間の白紙と経木文書 ◎古貨幣迷宮事件簿 「文化年間の紙」 古文書の整理をしていると、文化年間の書き物の間から白紙が出て来た。 思わず「おお。文字が書いてあるものより値が付くヤツだ」と声に出した。 紙自体がその時代に作られたものだから、どこ…