日刊早坂ノボル新聞

日々のよしなしごとを記しています。

コイン

◎古貨幣迷宮事件簿 「ドラスティックな展開」

金融機関の金庫から出た青銅貨 ◎古貨幣迷宮事件簿 「ドラスティックな展開」 しばらく前の話になるが、テレビで「レーザーを使った銅製品の青錆の除去」について紹介していた。これを観た人も沢山いると思う。 青錆に覆われた銅製品にレーザー光線を照射する…

◎古貨幣迷宮事件簿 「勇躍する花巻商人 及川屋清兵衛」その2

及川屋清兵衛 古文書・公用札 ◎古貨幣迷宮事件簿 「勇躍する花巻商人 及川屋清兵衛」その2 もはや十年近く前になると思うが、まだネットオークションが「がらくた市」だった頃に、鹿角地方で古い紙類がひとまとめに出た。 画像を見ると、花巻の馬喰(牛馬商…

◎古貨幣迷宮事件簿 「雑銭の中から」その3

◎古貨幣迷宮事件簿 「雑銭の中から」その3 長椅子の後ろから雑銭が出て来たので、その続き。 図07 朝鮮銭 前回よりは少しましな方。 東北の「元は武家」の御宅にお邪魔した際のこと。 江戸時代の古鏡のコレクション箱があったが、中身の古鏡は既に大半が散…

◎古貨幣迷宮事件簿 「雑銭の中から」その2

◎古貨幣迷宮事件簿 「雑銭の中から」その2 順次、雑銭を送り出しているのだが、その都度、新しい包みが出て来る。 昨日も家人が居間の掃除をしていて、長椅子の後ろからバスケットやら段ボールの小箱を見つけ出した。どうやら雑銭の会の買い入れの残りのよ…

◎古貨幣迷宮事件簿 「雑銭の中から」

◎古貨幣迷宮事件簿 「雑銭の中から」 火曜は通院日で、眼科の検診があったから、それ以降は細かい文字が見えなくなった。仕方なく、別にやれることを探したが、雑銭くらいしか手元にない。 前に所沢Nコインズの倉庫から出た雑銭を売却に供したが、Aは手元に…

◎古貨幣迷宮事件簿 「南部銭のあれこれ」その2 (『南部駒』より)

南部銭のあれこれ その2 ◎古貨幣迷宮事件簿 「南部銭のあれこれ」その2(『南部駒』より) 引き続き、『南部駒』より一部引用し、K氏の思い出を記す。普通は他人の持ち物についてあれこれ品評などせぬものだが、K氏より「解明してくれ」と言われていること…

◎古貨幣迷宮事件簿 「見寛の原母」

四年銭小様から見寛に至る流れ ◎古貨幣迷宮事件簿 「見寛の原母」 資料整理を進めていると、みちのく大会(18回)の記念銭譜が出て来た。 南部古泉研究会(昆会長)の主催の時のもので、銭譜の作成には私も関与した。 末尾に「北岩手(八戸方面)に於ける…

◎古貨幣迷宮事件簿 『南部駒』

『南部駒』 南部古泉会資料集 抽出 ◎古貨幣迷宮事件簿 『南部駒』 十数年前から、資料を含めた「古貨幣に関する一切」を譲渡(または贈呈)して来たが、既にそれも終盤だ。存命中に完了出来るのであれば、我ながら収集家では珍しい例だと思う。 『南部駒』は…

◎古貨幣迷宮事件簿 「雑銭の話」(続き)

小さく赤い文銭 ◎古貨幣迷宮事件簿 「雑銭の話」(続き) 雑銭を何万枚と触っていると、いつの間にかある種独特の「勘」が働くようになる。 特に意識せずとも、「手に吸い付いて来る」ようにこれという品が「立ち上がる」ようになる。一枚一枚手に取って見ず…

◎古貨幣迷宮事件簿 「雑銭の枚数数え」

◎古貨幣迷宮事件簿 「雑銭の枚数数え」 どうやら死なずに済み、遺産分与とはならなかったようなので、かつての知己を中心にサービスしてあげようと掲示したが、今回の雑銭については食いつきがなかった。 最初のひとつに食いつかぬなら、次のにも無いので、…

◎古貨幣迷宮事件簿 「古銭会での実際 ─主に古金銀の話─」

◎古貨幣迷宮事件簿 「古銭会での実際 ─主に古金銀の話─」 「雑銭の会」は三十数年前に発足した日本初の「ウェブ古銭会」で、当時はウェブ上ではまだ固定ページだけのサイトが大半だったから、割合多くの人が閲覧してくれた。 活動の目的は、実は個人的な目論…

◎古貨幣迷宮事件簿 「取り置き箱より」

◎古貨幣迷宮事件簿 「取り置き箱より」 日によって調子の良し悪しがあり、「何時までに何を」の目算が立たない。 その辺は、既に十年以上前から「会議・会合・飲み会には出ない」「冠婚葬祭も親の葬式だけ」と宣言している。何か約束をしたところで守れぬし…

◎古貨幣迷宮事件簿 「雑銭の会 福々セールの開始」

◎古貨幣迷宮事件簿 「雑銭の会 福々セールの開始」 納戸などから再び古道具や雑銭の類が出て来たので、処分することにした。 ほぼ最終段階なので、これまでの感謝の気持ちを込め、「福々セール」として順次、売却して行く。 「福」は「残り物に福」に由来す…

◎古貨幣迷宮事件簿 「分類が取り違っていた件」

◎古貨幣迷宮事件簿 「分類が取り違っていた件」 納戸や外の道具小屋の隅から幾らか古銭が出て来た。なるべく水面下で譲渡したり、差し上げたりしようと思うが、まだ数が多い。例によって、近代貨雑銭まで梱包されていた。ややウンザリ。 ま、差し迫った危機…

◎古貨幣迷宮事件簿 「納戸から出た雑銭」(続3)

◎古貨幣迷宮事件簿 「納戸から出た雑銭」(続3) 日によって体調が芳しくないことがあり、昨日は通院後は寝たり起きたりだった。 ま、先月初めは、今現在、こうやっていること自体想像できないくらいだったから、回復には時間が掛かる。もちろん、全快する…

◎古貨幣迷宮事件簿 『納戸の中から』(さらに続き)

◎古貨幣迷宮事件簿 『納戸の中から』(さらに続き) 麻袋の裏には、木箱入りの雑銭が隠れていた。 概ね終了したかと思っていたが、まだ先があるようだ。 ビニール袋入りは、七八年前の売り立て会出品物の残り。数十キロずつ複数のルートで分譲したが、さすが…

◎古貨幣迷宮事件簿 『納戸の中から』(続き)

◎古貨幣迷宮事件簿 『納戸の中から』(続き) 水面下でどんどん処分を進めているので、もはや在庫が残り少なくなったと思いきや、納戸や外の道具小屋にも段ボールや麻袋に入った重量のあるモノがあった。 古道具類もあるが、やはり雑銭も残っていたようだ。 …

◎納戸の中から

◎納戸の中から 納戸の中から、麻袋入りの雑銭60キロが出て来た。 やれやれ、つい最近三千枚ほど処分したばかりだというのに、まだ残っていたのか。 ちなみに、「文政銭のサンプル」として百五十枚くらいを見本で見せたと思うが、「サンプル」という表記の…

◎古貨幣迷宮事件簿 「雑銭資料の整理処分」

◎古貨幣迷宮事件簿 「雑銭資料の整理処分」 書庫の整理を始めたはよいが、自宅と郷里の倉庫を合わせて何千冊あるか分からない。ま、大半を廃棄処分にするとして、他の人が使えそうなものを売却することにした。 書庫やケースの中を検めると、紙類だけでなく…

◎古貨幣迷宮事件簿 「本15 南部史談会誌」の史料紹介

◎古貨幣迷宮事件簿 「本15 南部史談会誌」の史料紹介 盛岡・八戸の両南部藩の郷土史全般、あるいは鋳造貨幣に関連する資料のうち、「バイブル」に近いのが、この『南部史談会誌』だ。あるいは、古貨幣に限定するのであれば『岩手に於ける鋳銭』(とりわけ昭…

◎放出資料の解説(続き)

◎放出資料の解説(続き) 『南部叢書 第九冊』 『南部叢書』第九冊は、南部地方の史書や伝承、口碑を取り纏めたものだ。このうち「九戸軍談記」を読もうと思って入手したのだが、明らかに昔の人が書いた小説だった(作り話)。 ま、この書自体はそれほど古い…

◎古貨幣迷宮事件簿 「資料整理の開始のお知らせと掲載拓に関する雑感」

資料01および02 ◎古貨幣迷宮事件簿 「資料整理の開始のお知らせと掲載拓に関する雑感」 収集品の大半が失われてみると、さすがにパッタリと関心が薄れる。 残り物は、ポツポツと系統性のない単品や雑銭、紙資料などだ。 資料庫の整理も始めているので、ウェ…

◎古貨幣迷宮事件簿 「追補:背盛鉄銭のあれこれ」

追補 「背盛鉄銭のあれこれ」 ◎古貨幣迷宮事件簿 「追補:背盛鉄銭のあれこれ」 自分にとって重要で大切にして来た品物を手放すと、その瞬間に自身の心から「ぽろり」と何かが転げ落ちた感覚がある。 そして、その後は、思い入れのみならず、関心さえも薄れ…

◎古貨幣迷宮事件簿 「違和感の理由」

違和感を覚える文政離用通 ◎古貨幣迷宮事件簿 「違和感の理由」 密鋳銭セットに仮入れして置いた「文政風」の離用通について、改めて「何故に違和感を覚えるのか」と確かめることにした。 そろそろ処分も終盤なので、これまで付き合ってくれた方々への分譲を…

◎古貨幣迷宮事件簿 「吉田の牛曳に関する素朴な疑問」

「吉田牛曳」各種 ◎古貨幣迷宮事件簿 「吉田の牛曳に関する素朴な疑問」 今まで誰も疑問に思わなかったのだろうか。 なぜこの絵銭では「牛曳」なのか? 一般に「馬は引くもの、牛は追うもの」だ。 どれくらい前からなのかは調べていないので分からぬが、馬に…

◎古貨幣迷宮事件簿 「花巻商人の私札と準公札」

花巻四日町井筒屋源平衛の預切手と花巻川口町会所札 ◎古貨幣迷宮事件簿 「花巻商人の私札と準公札」 今年は一月から体調不良が続き、さすがに「今回ばかりは乗り越えられない」と思ったので、収集品を総て売却に供することと決心した。もちろん、検討が必要…

◎古貨幣迷宮事件簿 N073およびN074について

追加処分品 N074の型の検証 ◎古貨幣迷宮事件簿 N073およびN074について かなり細に入った品なので、詳しく南部銭を研究する人以外には向かない。そこでいっそのこと、資料館を含め誰かに贈呈しようかと思っていたが、それも姿勢としては収集家を小馬鹿にした…

◎古貨幣迷宮事件簿 「赤札入札コーナー設置」および「担当者交替」について

◎古貨幣迷宮事件簿 「赤札入札コーナー設置」および「担当者交替」について 五月十日で売却担当が私から別の者に交代します。 それまでの期間、「赤札入札コーナー」を設置し、入札方式で在庫品一掃セールを行います。方式は通常の「(古銭会での)交換入札…

◎古貨幣迷宮事件簿 「浄法寺背盛の銭径と厚さの調整」

浄法寺背盛濶縁と接郭背盛 ◎古貨幣迷宮事件簿 「浄法寺背盛の銭径と厚さの調整」 まだ体調が戻らぬので、要点だけ簡単に述べる。 浄法寺背盛濶縁を例にとって、銭径と厚さの調整方法について考える。 「浄法寺背盛濶縁について」 浄法寺背盛には、面背とも内…

◎古貨幣迷宮事件簿 「古札類」続き

盛岡藩花巻の商人札と角館古札 ◎古貨幣迷宮事件簿 「古札類」続き 体調不良にて十日ほど休養。どうやら自前での処理は出来なくなりそうなので、自社ウェブを通じた処分は四月末にて終了となる見込みだ。以後は息子なり代理の者が一般入札にて処理することに…