日刊早坂ノボル新聞

日々のよしなしごとを記しています。

2011-01-01から1年間の記事一覧

「2位ではダメか」ではダメだ

数年前に、ある女性大臣が、予算を削減するために、「なぜ1位でなくてはならないのか。2位ではダメなのか?」と発言したのは、今も記憶に新しいです。 その時には、「なんて理不尽なことをいう女だ」と思いつつも、しかし、「もし、知人のバカな女がこんな…

(北斗英雄伝)出版準備中です

「九戸戦始末記 北斗英雄伝」は、この5月に、ひとまず連載を終了しました。 長編なので、巻別の配分を考えたり、また、用語等に統一性を持たせるため、冒頭から書き直したりする必要があり、出版準備が遅くなってしまいました。 さらに、副産物(?)として…

(北斗英雄伝) 其の19 北斗妙見の章の要約(その3)

天正十九年九月三日夕刻。 宮野城の大手門が開き、九戸政実が現れた。 政実は、浅野長吉、蒲生氏郷の二人に向かい、はっきりした口調で己の考えを述べた。 「この戦を終えるに当たり、それがしが求める事の一は、この先、南部大膳の領地が損なわれる事の無…

(北斗英雄伝)其の十九 北斗妙見の章の要約(その2)

其の十九 北斗妙見の章 要約(その2) 天正十九年八月晦日巳の下刻。 蒲生軍が口火を切り、宮野城への総攻撃が始まった。布陣はそれ迄と同じで、南から大手門方面へは蒲生軍主力と堀尾勢が当たった。また東からは井伊、浅野勢に加え、蒲生の増援軍が取り付…

(北斗英雄伝) 19章 北斗妙見の章(前編)の要約 その1

其の十九 北斗妙見 ( みょうけん )の章の要約(その1) 「妙見」とは「物事を見通す優れた力」の意で、善悪や真理を見通す者ということである。妙見菩薩は、他の印度仏教を由来とする菩薩とは異なり、中国の星宿思想に基づき北極星を神格化したものである(…

「山吹の花が咲く頃」の連載開始

6月20日から、盛岡タイムス紙上で「山吹の花が咲く頃」がスタートしました(全50数回になる見込み)。 主役は戦国奥州の豪傑・玉山大和です。「鰐(わに:鮫のこと)の鰓を踏んだ傷がもとで死んだ」という伝説がありますが、豪傑と謳われる大和の最期に…

(北斗英雄伝)峡谷の怪物─盗賊の赤虎が鬼と戦う話─

震災・津波の復興支援に、何か手助けができないものかと考えた末、「日頃のルーティンの中で、可能なことを続ければよいのだ」と思うに至りました。なら、私の場合は、みちのくに素材を取り、娯楽性の高い、気晴らしになるような話を提供することですね。 し…

「ボディガード」でのケビン・コスナー

もはや20年近く前の映画となった「ボディ・ガード」。 ケビン・コスナー主演で、ホイットニー・ヒューストンが相手役のあの映画です。 当時はかなりヒットした映画ですが、はっきりとした違和感がありました。 それはどこか。 劇中で、ホイットニー・ヒュ…

「三国志」は面白い

5月4日掲載分で、「北斗英雄伝」が終了しました。 まず19章の要約をまとめ、すぐさま出版用に原稿を書き直さなくてはならないのですが、ひとまず心身をリフレッシュすべく、連日、中国大河ドラマ「三国 Three Kingdoms」を見ています。 さ…

(北斗英雄伝)三好平八の最期

盛岡タイムス紙上では、そろそろ三好平八が最期を迎えるところだろうと思います。 この物語のテーマは2つあり、1つ目は「不屈」です。これは、九戸政実や厨川五右衛門(疾風)ら、寡黙な登場人物たちが担います。 もう1つは「再生」で、この三好平八や紅…

なぜ休みにしないのか

妻の親族は、ニュージーランド、オーストラリアやカナダに住んでいます。 その親戚たちが主張するのは、「日本人はこういう危機的状況下で、なぜ休みにしないのか」ということです。 大きな災害が起こり、まだ被害状況すら明らかでは有りません。 さらに日本…

東京から宮城までのルート

仙台で被災し、家屋を失った知人が、緊急避難のため上京しました。 国道4号線であれば、宮城から町田まで道路が遮断されること無く通じているとのことです(所要時間は14時間)。 東京から宮城までの支援物資は、このラインで運べそうです。 福島原発の避…

このブログの閉鎖について(予告)

このブログは、「九戸戦始末記 北斗英雄伝」の連載開始時に、補足情報を添付することを目的として開設したものです。 3年余にわたる連載もいよいよ終盤を迎え、あとひと月程度で完了します。 この間、公式ホームページを開設しましたので、補足情報について…

宮城からの要請

知人のネットワークで次の緊急報告が有りましたので、転載します。 既に一部報道でも取り上げられていますので、ご存知の方も多いと思います。 仙南中央病院。入院患者含め230人以上孤立、餓死寸前。食料、医薬品、燃料至急求む。仙台、津波、原発のニュース…

時代は変わる

先日のこと、大型小売店の中で、たこ焼屋さんの前を通りました。 中では、3人の女性が忙しそうに、たこ焼を焼いていました。 店の前で眺めていると、従業員通しの会話から、3人のうち1人は外国人だということが判りました。 中国の方ですね。 日本人のダ…

TPPの解釈

TPPに加盟したらどうなるかは簡単なことです。 農業就業人口は、いまや人口の数パーセントで、年々減少しています。 これは、農業では生活が成り立たないからということにつきます。 関税がなくなり、安価な農産物が入ってくるようになると、大半の農家は…

(大相撲)過去は水に流してやれば?

八百長事件は、最近起こった様々の不祥事とは違います。 大麻や賭博は明確な犯罪ですが、八百長の出発点は「手心を加える」ことなので、それ自体は悪ではない。 理由として、また結果として、「金銭の授受」が発生しているわけですが、「生きていくためには…

二戸の駅弁

先日、宮野(九戸)城を訪れた際に、二戸駅にも立ち寄りました。 1年に4、5回は二戸を訪れますが、いつも車なので、駅に立ち寄る事はありません。 駅に入るのは、二十年ぶりくらいです(もちろん、新幹線など無い時代)。 今回、城を訪れたのは、三の丸の…

夢の話 第153夜 プロレスの夜

朝、妻や子どもたちを送り出した後、1時間ほど寝入った時に見た夢です。 オレがいるのは、後楽園ホールだ。 この夜には、スタン・ハンセンさんが試合に復帰するという。 試合はタッグマッチで、片方がタイガー・ジェット・シンさんとハンセンさん。もう片方…

夢の話 第152夜 総てが水没した世界

先ほど仮眠中に見た夢。 オレは船のパイロット(水先案内人)。 30㍍くらいの長さの船のへさきに立っていて、障害物が前からやってくれば、棒ではじき飛ばす仕事をしている。 まだ見習いなので、オレの背後には、先輩らしき老人が椅子に座って見ている。 …

夢の話 第151夜 山で会った女

昨夜、仮眠中に見た夢。 午後4時ごろ、会社の同僚と2人で登山道を降りていると、下から女性が上ってくる所だった。軽装で、小さなリュックを背負い、上は赤い色のTシャツ1枚。勝気そうな顔つきで、最近親に逆らってばかりの娘に似ている。 山の頂上まで…

日本の将来

短大で社会学の講義を持っていますが、学生には「自分を守り、日本社会を守る」方法として、2つのことを言いつけています。 1つ目は、必ず若いうちに結婚すること。20歳台半ばには結婚し、子どもを3人作る。今すぐ始めれば、25年位後にはその効果が出…

夢の話 第150夜 屋敷に棲む女

古い屋敷がある。 庭が広くて、30-40㍍四方もありそう。周囲を生垣が囲っていて、屋敷の中は見えないようになっている。 オレ(35歳くらい)が屋敷の外の道を歩いていると、生垣が少し破れた所がある。 通りすがりに、ふと覗くと、中庭の中央に女が立…

(相撲)八百長のどこが悪いのか

プロレスの試合の醍醐味は、相手の技を正面から受けて、これを跳ね返しつつ、ねじ伏せるというものです。 相手の繰り出すチョップを、逃げずに胸で受け止めるのは、それがプロレスだから。 もし中途半端に逃げようとすると、偶然、急所に当たり命に係わるか…

夢の話 第149夜 蝦蟇蛙

道を歩いていると、道路端になにやら茶色い塊が見えてきました。 直径が1.5㍍くらいの小山です。 近くに寄ると、その茶色い山の頂きが急にパックリと割れます。 「んがあ~」 土の山が、喚き声を上げ始めました。 おお、何だ。生き物かよ。 びっくりして、…

サッカー日韓戦の猿真似

アジア杯準決勝の日韓戦での猿真似事件を見聞きして、最初に感じたこと。 「こういう意識で戦っている選手がいることを、早く教えてくれればよかったのに」 私は、「勝敗はどうなるのか」と、無用に緊張して観戦してしまいました(テレビ観戦ですが)。 ピッ…

小学校の結婚式

妻は小学校の英会話講師です(すなわち外国籍)。 先日の昼休みのこと。講師室を3年生の男児3人が訪れました。 その中の1人が妻の前に歩み出て、高らかに宣言します。 「先生。先生はもうオバサンなのに独身だから可哀相だ。オレが結婚して、先生を守って…

学校での困った話

妻の職場は小学校です。 妻によると、冬休みに、その学校の父兄の間で、大騒ぎになったことがあるそうです。 休み中にPTA活動のため、母親たちが学校に集まった時の話です。 夕方集まり会議を始めたら、夜の7時を過ぎてしまいました。 すると、誰もいな…

(北斗英雄伝)石田三成は何処に?

九戸戦に参陣した上方軍の中で、羽柴秀次や徳川家康は大崎葛西に留まっていたのは知られていますが、石田三成がどの位置にいたのかということについては、確からしい資料が残っていません。太閤検地の中心人物でもあり、奥州再仕置きの際に、早々と来ていた…

(北斗英雄伝)元日特集の記事 その2

盛岡タイムス 元日号 「北斗英雄伝」スペシャル 概要続き 『北斗英雄伝』─燃え落ちる宮野城─ この戦。関白に打ち勝つ為のものに非ず、民を救うが為のものなるぞ。 [沼宮内・一戸攻防戦] 天正十九年八月九日。京の聚楽第の奥深くに、廊下を這いずり回る異様な…